プラセボ群の約半数で有害事象がおこるとな(笑)

薬などの臨床試験で行われる二重盲検法では本物の薬と偽薬を与えた群をつくってその効果を比較します。 しかし、偽薬を与えた方にも本物の薬と同じような副作用が出てしまうことがあります。これは本来ならば起こるはずのないことです。だって与えられた薬にはなんの効果もないのですから…。

偽薬を与えたプラセボ群にも「薬を飲んだ」という思い込みがあり、事前に薬の副作用についての説明を受けているものですから、無意識に「副作用が起こるかも…」と負の期待をしてしまうことで実際にそのような症状が出るのですが、これをノセボと言います。

薬の効果を評価するのが目的の試験でこのプラセボ群におけるノセボは非常に邪魔ですが、完全に排除する方法はありません。 すると薬の効果についての疑問が払拭しきれません。

薬を飲んでも確実に効果が出るわけでもなく、副作用も起こる。 偽薬を飲んでも効果が出ることもあれば副作用が起こることもある。 これらは全て検査に参加した人たちの一定数に必ず起こることなのです。 薬を飲んだ人だけに効果が出て、副作用もでるのなら、薬の効果あり!と高らかに言えますが、全てが約半数ずつの割合で起こってしまった場合、本当に試した薬に効果があったのか?と聞かれたら困ってしまいますw

しかし、現在の評価試験ではこのような方法でしか薬の効果を証明できないのが現状です。 それでもハッキリといいます。ちゃんとした薬にはれっきとした効果があると。 人類の歴史がそれを証明しています。 だから自分に必要な薬は疑わずに飲みましょうw

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