なんだか勘違いされている鍼灸治療①

一般の人が持つ鍼灸のイメージ?

肩こり、腰痛、膝痛。この3つが最大の使いどころというのが一般的なイメージではないでしょうか? 実際、これらの疾患治療を全面に押し出している治療院も多くあります。 比較的簡単に治り、患者数も多いのでビジネス的にやりやすいのですね。 多くの治療院が宣伝するものですから一般の方は尚更、鍼灸は肩こり 腰痛 膝痛に使うものだと思いこんでいくわけです。

東洋医学に於いても現実的にも、膝痛と腰痛は老化とともに起こりやすくなります。すると鍼灸治療に出向くのは高齢の方が自ずと増えますから、鍼灸治療はお年寄りの好きな治療法というイメージが出来上がります。

鍼を刺す。灸で焼く。という実際に行う治療行為を恐れる人がいます。日常生活でこのようなことが起これば刺し傷に火傷ですから良いイメージが有る訳がありません。しかし野蛮な障害行為を行っているものが何千年も続いているというのもおかしな話です。 鍼灸治療は実は多くの人が思っているような傷にはならないのです。 

西洋医学の場合は麻酔をかけるなどにより患者の目に触れないようにしていますが、外科処置自体は鍼灸などよりももっと野蛮な行為を当たり前にしています。しかし、目的は治療なので効果があれば手法はさほど問題ではありません。

鍼灸は西洋医学ほどイメージ戦略がうまくないのですね(笑)

効果に関するイメージ

宣伝をみると「一回で治った」「魔法のよう」などというものもあります。 これは鍼灸に限ぎったものではないですが、近年ではカイロプラクティックや整体などの業界の方が大げさに宣伝しているかも知れません。 手技を用いてコリ、痛みを取る方法は様々であって、実はどの方法でも(施術者の腕さえ良ければ)ある程度は取れます。 一回で治れば宣伝効果は抜群で、一般の人にとって強いイメージが植え付けられます。

では、なんでも一発か?と言えばそんな訳がありません。

一発で治るかどうかは施術者の腕にもよりますが、患者の状態にもよるからです。当たり前ですね。

この当たり前のことを説明せずに宣伝してるものがほとんどですが、そのせいか、なんでも一発で治ると信じてくる人がいると、もしそうでなかった場合に理解が得られないことがあります。

勘違いさせるような広告はお互いのためにならないだけでなく、結果的に信用も失うと思うのですが。

鍼灸を受けられる場所

実は鍼灸を受けられる場所はコンビニよりも多くあります。

ざっとした数ですが、コンビニの数は約4万。 鍼灸を受ける事のできる施設は約6万。

鍼灸師免許を持つものは約10万人。日本国民の1000人に一人は鍼灸師という計算になります。 因みに医師の総数は約30万人。歯科医師も約10万人ですが鍼灸師より若干少なめです。

鍼灸治療を受けられる施設の多くは鍼灸整骨院。 本来、打ち身、捻挫、骨折、脱臼などしか診られない整骨院(接骨院)で鍼灸師を雇って多角的に経営しているものです。

しかし、多くの人は鍼灸よりもマッサージや電気治療を望むのであまり話題には登りません。鍼灸が好きな人はイメージ通りかなり少数です。 その少数のパイを多くの治療者が取り合っています。自ずと広告、宣伝は過激化していきますが、国家資格をもつ柔道整復師や鍼灸師には広告制限がかかっていて本当は大ぴらに広告してはいけません。 近年は行政も動き出しHPを含んだ広告、宣伝の仕方にメスが入ってきています。

続く…

 

 

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