添加物としても使われ、健康成分としても使われ、化粧品にも使われ、医療にも使われと、ビタミンCは多様な使われ方をしています。

 

主な特徴としては…

ヒトは体内で作り出すことができない。

補酵素として働き、生理活動を助ける。

抗酸化作用があって老化を防ぐ。

ガンに効く!と言われていたときもありました。

などなど…。枚挙にいとまがない。

 

そもそもビタミンは生きていく上で食べる必要のある物質の一つで、三大栄養素(蛋白質 炭水化物 脂質)とミネラル以外の有機物を指します。

生きていく上で食べる必要がある物質は実は種族によって違っていて、人間にとってビタミンでも他の生き物にとってはビタミンではないものもあります。

ビタミンCはその代表でモルモットやヒトを含む霊長類は食べないと欠乏してしまいます。 その他の多くの生物は体内で合成することが可能なのでそれらにとってはビタミンではないことになります。

 

ビタミンCは天然型と工業生産されたものがありますが、イメージの差だけで作用は同じです。

レモンのビタミンCと言ってもジュースに添加されてるアスコルビン酸と言ってもイメージの差だけでこれまた同じ。

なので天然型が良いというのは科学的な理由はなく単なる思い込みです(笑)

ただし、天然型は他の栄養成分が必ずセットなので効果がまろやか。そういう意味では天然型のほうが体に優しく良いかもしれないです。

 

作用

細胞間の接着を行うコラーゲンの生成に必要。なので皮膚や粘膜の強さにも関係してきます。当然足りないと正常なコラーゲンができずに壊れて出血。(壊血病)

抗酸化作用。老化や病気の原因だと言われる酸化物を還元します。他の抗酸化物質(ビタミンE)も還元しますが多ければ良いというわけでなく血中濃度50μmol/Lが最高の還元力。100μmol/Lで飽和状態。10μmol/Lを切ってくると欠乏で壊血病となりえます。

副腎皮質でアドレナリンの合成に関わります。 アドレナリンの主な作用は交感神経への作用、血圧 血糖 心拍 などを上げ体を活性させること。これにより体を暑さ、寒さ、痛み、不安など各種ストレスから身を守ります。なのでビタミンCが不足してアドレナリン合成がたりないと様々なストレスに弱くなります。

取りすぎても吸収されないで便、または尿で排泄されてしまいます。吸収効率が良いのは一日に200mgくらいまで。1gを超えると吸収効率は50%ほどになるとされています。一度に大量にとっても吸収しないのでこまめに分けて摂るほうが効率的です。

 

体内のビタミンC含有組織は下垂体 副腎 前房水に多いとされ、消化管からの吸収、体内再利用、糞尿での排泄で体内の総量は調節を受けますが、とりすぎにより下痢になったり腎結石の可能性が高まったりすることもあるようです。

 

確かに体の隅々までビタミンCに支配されてますね(笑)

大事なものなのに取りすぎても殆ど害がないとされているので扱いやすいです。とりあえず摂っとけ!みたいな風潮になるのも頷けます。

しかし、ビタミンCは普通に日本で3食きちんと食べていればまず不足しません。何故なら非常に沢山の食品に入っているから。

ビタミンC含有一覧表

野菜を全く食べないとか、穀、豆類しか食べないなんていう偏食家でなければまず大丈夫でしょう。

それでも足りなくなるときがあるとすれば、体に何らかの強いストレス(病も含む)がかかり細胞が壊れていったとき。その時はビタミンCは何者にもまさる万能薬になる可能性もありますね^^