予防医学としての鍼灸
予防なんて年寄りくさい…とか考えていませんか?もしそうなら貴方はきっと、これまでに重病にかかったことのない幸せな人でしょう。
予防は目に見える効果がありません。あったとしても「最近、体調がいいな」「肌ツヤいい」「ご飯が美味しい」「風邪引かないな」などといった数値化は不可能。他人にはほぼ理解できない自分の気のせいでは?と思える効果ばかりです。
予防の価値が最もわかるのは新型コロナウイルス感染拡大のような健康危機が迫っていると感じた時でしょう。 マスクをする。手洗いする。人との距離を保つなど、過度だなと思えるほどに皆さん予防しています。 コロナなどは急にかかり、数日~数週間でほとんどの人が回復しますが、感染症に限らず世の中には一度罹ると一生治らないだろうという病もたくさんあります。 そのような病には発症が地味でいつか罹ったかハッキリわからないものがあり、生物が生きているということは、そのような病に生命を絶えず脅かされているということなのです。
皆さんはきっと自分は大丈夫だと思っているでしょう? その自信に根拠はありますか? 若くても、筋肉隆々でも、医者でも生きている限り病は必ず起こります。 「必ず」です。 生物はそれに抵抗するために、できるだけ長く健康に生きていけるよう体が自動的に様々な工夫をしています。
その仕組が免疫と呼ばれるものですがその力にも限界があります。
現代で健康維持しようとすると必ず出てくる栄養学でもない。運動学でもない。生理学でもない。 古代の人が経験を生かして効果があるのだと残してくれた知識と技術。 鍼灸は人が人為的に、能動的に健康維持できる優れた方法だと考えられています。
③へつづく
病は基本的に治りにくいもの
病との共存を考える
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