扁鹊の六不治
骄恣不论于理,一不治也。
轻身重财,二不治也。
衣食不能适。三不治也。
阴阳并,藏气不定,四不治也。
形羸不能服药,五不治也。
信巫不信医,六不治也。
これは、治療者の側から見た治せない。治らない。治したくない患者像です。
当てはまると感じた方は一度自分を見つめ直すことをオススメします。 そうすれば治療の可能性はずいぶんと高まります。
傲慢や奢りは誰しもがもっています。 勘違いや思い込みだって私にもあります。 しかし、それが治療という目的の達成に不都合なのならば、一度考え直し、お互いに歩み寄ることが必要なのです。
治療はどちらかからの一方通行では効果を発揮しません。 患者と治療者の信頼関係のもと、協力して行うのです。 ここのところを分かってさえいれば、質の悪い医療者にかかることも、効果のない治療にのめり込むことも、治療を続けた先に後悔することもなくなります。 治療者も安心して自分の持つスキルと時間を患者に注げます。
病を治す。 これは非常に難しいことです。
しかし、協力してくれるプロが貴方の側にもいるはずです。信じて、貫いてみてください。そうすれば治療の先に見えてくるものが必ずあります。
信じてみて、もし信用できない治療者に引っかかったら?! もちろん、すぐに離れましょう。 信頼関係ができないということは利害関係のみで繋がるということです。 何度か付き合ってみれば貴方を治そうとしているか、ただの金づるとしてみているか普通は解ります。
利害関係だけで付き合うほうが気楽。という方も居られるでしょうし、それはそれで良いでしょう。 世の中に絶対はありません。 所詮は人間同士ですから最終的に相性によるのでしょう。
なんにしても勝手に治らない病を患ってしまったら医者に見放されてはお終いです。 医療者も患者を信用できなくなるとお終いです。 そんな事にならないよう、お互いに気持ちよく人生を全うしましょう。
貴方が治らないわけ。⑨につづく