このブログの症例報告では私がこれまでに診てきた患者さんの症例について色々と書き連ねて行きたいと思います。

もちろん、本人の特定は出来ないような内容でお送りしますので抽象的になる部分もあると思いますが、同じような症状にお悩みの方の一助になれば嬉しく思います。

 

70歳 胃がん末期患者

ガンが見つかってから紆余曲折を経て腹水が溜まり始めました。分かる人には分かるお話ですが非常によくありません。 西洋医学の治療法は自分には意味がないと感じ、もう行わないと決めた方です。ガンの患者さんにはこういった方が稀に居られます。 

なんとか腹水を減らすために治療開始です。 末期の治療は患者さんに体力が無いため気を使います。殆どの場合、一回の治療時間は長時間になりますから患者さんは寝ています。 「夜は寝られないけど鍼している間だけは寝られる」とも言われます。 体力を維持するためにも寝るのは非常に大切です。 治療の後はお腹の張りがいくぶんか減っているとも言われますが、そのまま良くなっていかないのがこういった病気の難しいところ。 弱ってきているとは言えまだ、独居で自立生活をしていますから、この生活を維持するのがとりあえずの目標になります。  私も患者もやれるだけの事を行うしか無いですね!!