歯磨き粉とはなにか?
歯磨き粉の記録は古代エジプトが最も古く、粉という言葉通り食塩や黒胡椒 卵の殻 骨などを粉末にして使っていました。現代の一般的な歯磨き粉はどう見ても粉ではありませんが、研磨剤が入っていることからか習慣的に「練り歯磨き粉」と呼ばれ「粉」がつけられているようです。因みに日本初の練り歯磨き粉の名前は「福原衛生歯磨石鹸」といい、今の資生堂が作りだしました。
各国、各時代において他にも様々な素材が歯磨き粉として使われていました。上記のものの他にもワイン 酢 人尿 檳榔子 煉瓦 チョークの粉 龍脳 煙草などを使い、これらを練り物状にするときには主に粘土や蜂蜜が使用されていたようです。
古代では虫歯や歯槽膿漏で歯を失い食べられなくなる事は命を失うことに繋がっていましたから、歯磨きの習慣は世界中にあったようです。そのため、歯磨き粉の材料の多くは抗菌効果があったり、その菌の塊である歯の粘りを取る為に入っており、さらには口の中を爽快にする、歯を白くするといった現代と全く変わらない目的で使われていました。
そして時代が進み 20世紀になると「過酸化水素」「炭酸水素ナトリウム」などの化学成分を合成して練り歯磨き粉が使われ初めます。
さて、古代の歯磨き粉は殆どが天然成分なのですが上記のものを使用して体に害はなかったのでしょうか? 現代科学を知る我々が考えれば怪しいものが多々あります。人尿 檳榔子 龍脳 粘土 などは漢方薬の材料としても使われそれなりの薬効(毒性)を持つものです。 煙草などは明らかに有害で危険であると思えます。現代で使用するなどはありえないでしょう。
現代の歯磨き粉
現代主に使用されている歯磨き粉はいったいどんなものでしょう?
ご存知の通り「歯磨き粉」は歯磨きをする時に使う洗浄剤ですが、貴方はこの洗剤についてどれほど知っていますか?
研磨剤
歯に付いている歯垢を取るために入れるもの。主にカルシウムを主成分とする硬い粒子が使われます。歯の表面も削ってしまうためにかえって虫歯になりやすいという側面も持ちます。
基剤
歯磨き粉の成分を溶かし込む液です。普通は水です。
湿潤剤
歯の正面に潤いを与えるもの。滑りを良くしたり汚れを取りやすくしたりします。よく問題になるのはプロピレングリコール(PG)で肝障害 腎障害 遺伝子障害性 細胞分裂抑制などが起こるとされています。
粘結剤
練り歯磨き粉として適度な粘りを与えるものです。
発泡剤(洗浄剤)
泡を立てるもの。基本的に界面活性剤であり歯磨き粉でもっとも問題視される事が多いものです。ラウリル硫酸ナトリウム アルキルサルフェート(AS) POE硬化ヒマシ油などがあり強力な界面活性作用により粘膜表面の保護を突破し細胞を壊して血中に入り、血が多く貯まる場所である目 肝臓 子宮などに蓄積し細胞を傷害します。 当然、胎児への影響も起こるとされています。
香味剤 着色料
香りや味、色をつけて商品のイメージアップを図るものです。歯磨き粉本来の役割とは関わりありません。合成香料、合成着色料は様々な種類があり様々な害をもたらすと言われます。 サッカリンナトリウムは砂糖の500倍の甘さとも言われる人工甘味料。発がん性があるなどと、その害の有無については様々な論争を読んでいますがその危険性は現状では非常に疑わしいものです。
薬効成分(薬用成分)
厚生労働省が認めた薬として歯周病などの予防に効果があるとされるものです。日本では一般にフッ素と呼ばれているフッ化ナトリウムが問題となります。フッ素は歯の表面を強くすると言われ多くの歯磨き粉に入っています。国によっては水道水にまで添加され、国民の虫歯は日本に比べ少ないと言われますがその分歯が脆くなるようです。エナメル質を強化し虫歯菌が出す酸を抑制しますが、その効果に懐疑的な研究結果も出ており、更に摂りすぎると癌の発生に関与するとも言われます。
防腐剤
読んで字のごとく商品が腐らないようにする抗菌剤です。安息香酸ナトリウム パラベンなどがあり、染色体異常やアレルギーの原因になるとも言われます。
いかがでしょうか?昔のものと比べるとちゃんと安全な成分で構成されている現代の歯磨き粉ですが、上記の情報で気になるのは催奇形因子である遺伝子障害、細胞傷害、神経生涯を起こす可能性のあるものがかなりあります。未だ論争中の成分が多いとは言え、生命活動や健康に深刻な影響が出る疑いがあるとされるものをわざわざ使う意味はあまりないでしょう。
取り込んだ有害物質に一番影響を受けるのは血流が多く細胞分裂が盛んな場所です。一般に大人よりも成長期の子供。生まれた子供よりも胎児のほうが強い影響を受けます。大人が自身の判断で有害とされるものを摂るのは自己責任ですが、何も知らぬ子供や胎児に摂らせるのは親の責任です。毎日使う歯磨き粉だけに一度、本気で考えてみる必要があると思いませんか?
続く…