医師がこのような事を言っている記事がありました。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190223-00000022-sasahi-life&p=1
ワインに入っている亜硫酸
酸化防止剤としてワインに入っている亜硫酸塩を例にあげています。 要約すると、「亜硫酸に対するアレルギーさえ無ければワインに入っている程度の量ならば害はない。」です。 但し、量が多くなるとその限りではない。となっています。
そのとおりだと思います。
私も全くそのとおりだと思います。 現実的な摂取量を考えず、ただいたずらに害を叫ぶなどはおかしいですし、亜硫酸塩を添加する事によって得られる酸化防止、品質安定などのメリットは体に対するデメリットを上回るでしょう。
ワインに限らず、添加物のおかげで現代の食生活は成り立っているし、菌や虫、腐敗、酸化リスクなどからくる健康被害を受けない安全なものを安く、いつでも手に入れることができているのです。
化学合成物と天然物
記事ではこの差もないと言っています。 これもそのとおりで、化学的に構造が同じなら天然物だろうと人工物だろうと作用は同じです。ここを否定する人はオカルトじみていると思われても仕方がないでしょう。
しかし、違うことも有る。
とは言え、天然物は人工物と全く同じではないというのが、その特徴なのです。 人工物は人が管理している環境(工場)で作られるため品質がいつも同じ。雑物はありません。 しかし、天然物は生物などが作るため多くの雑物が混じっていますし、それは一定ではありません。
雑物は不純物と言い換える事ができます。
工場で作る「商品」に不純物があってはいけない。というのが一般的な考え方です。もし入っていると商品としての価値が下がります。 どうしても入れたければ何かの狙いを持って新たに添加することでその目的を果たしますが、それもせいぜい数種類。天然物のように無数に微量の不純物が混ざることはありません。
この不純物が人工物とは違った味や作用を起こすのです。
例えば、薬としての作用は単一物質の時にくらべて鈍くなります。
料理ならば味が「まろやか」になります。
うま味調味料と昆布から取った出汁の味がもし同じだと思えるなら少々、舌が鈍くなっていると言われても仕方がありません。 それこそ「人工物と天然物は同じもの」という思い込みによってそう感じているだけなのかもしれません。
結局、化学調味料に害はあるのか?
物質としては有害と考えるのが無難です。 有害だからこそ効果があるのですから。 しかし、普通は多量に摂取しなければ問題がないというのも事実でしょう。 そして、天然物だとしても同じ成分なら同程度の害があります。
それ以外のこと、ガンなど何らかの病の原因になるとかというのは「不明」と判断するのが正しいのではないでしょうか? 化学調味料といっても様々あるので十把一絡げにしてしまうのもまたおかしな話ですし、それらを長期的に少しずつ摂取した場合のデータもありません。 日常生活では単一の化学調味料だけをとっているのではないですからそれらとの相互関係も不明ですし、分からないことだらけです。
貴方は化学調味料を使いますか?
私は使っていません。 しかし、躍起になって避けることもしていません。
使わない理由は美味しくないから。 味の深みや個性といったものが無くなるように思うからです。
既成品や外食をすると絶対に入っていますから避けようもありませんが別に気にしてもいません。 こういった食事はそもそも味が濃いので化学調味料を使わないと全体の味が纏まりませんから仕方がないのでしょう。
結局、人工物の味が美味しいと思う人は化学調味料を無理に避ける必要がないし、天然物でつくるものが美味しいと思う人は使わなければいいだけのこと。
味は好みです。正解はありません。
健康被害が怖いなら人工物、天然物にかかわらず同じものを大量に食べないことが一番です。