老年期
成長期、青年期、壮年期を経て人生の締めくくり老年期へと入ります。
丈夫だった体は日々衰え、体力も精神力も低下していくので生活はそれに見合ったものに変えないといけません。 運動を過度にせず、しかし継続し 食事も過不足の無いように気をつけ よりよい睡眠をとり 心を落ち着かせて日々を過ごすと良いでしょう。
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まるで仙人にでもなるようですが、不老長寿を目指すということはこれ即ち健康で長生きするということです。どんなに頑張っても実際には仙人にはなれませんが、少しでも長く健康で有意義な時間を保つということ。 この目指すところは同じです。
老年期はこれまでの期間で最も個人差の多きな時期といえます。 体力が落ちる=生命力が落ちるということなのであらゆる刺激に対して弱くなり、回復が遅くなります。 成長期、壮年期を経て培ってきた体力や精神力。 生活習慣やものの考え方。こういったものが自身の生命をどれだけ守り、どれだけ消耗させるか。 これを知り、どれだけ自分の生命力を維持することができるかが全てと言ってもいいでしょう。
近年は老年期となっても元気な方が増えてきています。これは生活環境や医療の発達で栄養状態もよく、大病にかかりにくく、仮にかかっても医療によって最低限の体力低下ですんでいるからです。 蓄えた生命力をどれだけ維持できるか?がこの時期の大きな個人差となって現れます。
生命力は目に見えない部分なので軽視しがちですが、同じ病や怪我になっても若い頃よりも回復が遅れたり、昔よりも体力、気力、筋力が低下したりといったいわゆる老化現象として現れます。 もっと身近なところでは、頭髪が減ったり、細くなったり、爪が割れたり、変色したり、皮膚の潤いが無くなったり、精力、性欲が落ちたり、食事量が減ったり…。 これらは全て老化によるものと考えてもらって良いでしょう。
こういった小さな変化に気を配り、改善しようと努力する人が、老年期の健康を維持できると言えます。実際、目に見えて変化を起こす場合は、随分と体に負担がかかった時です。 老年期に一度落ちた生命力を回復させるのは若い頃以上に時間と労力がかかります。 なので、いつまでも若々しい人が若々しくいられるのは自分の身の丈にあった養生、老化防止のための小さな努力を惜しんでいないからです。 即ちこれは日々の養生というもので、私もいつも言っていることですし、テレビやネットでも健康情報として氾濫しているものです。
誤った養生は老化を加速させる
但し、様々な健康法が有りますが、養生は自分に合ったものでないといけません。そうでないと老化を促進するだけでなく健康を害すなどのロクな結果になりません。 この場で詳しく各論を述べることはしませんが、とにかく過不足のない中庸の状態を作ることです。 これは年代によらず同じことなのですが、生命力が落ちてきた老年期はこれまでよりもシビアに行わないとすぐに過不足が起こります。 老年期は体の予備体力、余裕が無くなってきているからで、メディアの情報を鵜呑みにしてその通りに行うと問題が起こる人は自分にあった方法、量に加減する必要があり、この加減もやはり、個人差が非常に大きいものです。 なのでTVや雑誌の言うことをそのまま真に受けていてはまず上手くいきません。効果がないか、下手をすると健康寿命を縮めることにもなります。
つづく…