治療院に限らず、予約制でお客の対応を行っている業種は多くありますが一度入れた予約をキャンセルすることがどのような意味を持つのか考えたことが有るでしょうか?

 予約を取るということは約束をするということです。

当然のことですが、予約をするということはその時間を貴方が抑えるということであって、相手の時間を拘束する約束を交わしたことになります。 正当な理由もなしに約束を破棄するようなことがあれば普通は人としての信用を失います。 これは人と人であっても店と人であっても同じことです。

キャンセルすることによって相手は本来、有意義に使えたはずの時間を無駄なものにしてしまいます。 時間はすべての人に平等で限りの有る最も大切な資源です。 準備していた資材や人材。それに費やした費用や時間。全てが無駄になります。 キャンセルの頻発、ドタキャンなどを貴方が誰かにされればやはり腹が立つのではないでしょうか? 店から客の予約をキャンセルされることは稀でしょうが、ない話ではありません。 しかし、自分がどちらの立場であってもまったく同じことですよね。

それでも仕方のないこともある

これも当然ですが、どうしようもない理由でキャンセルするしかないこともあります。 その場合、人同士であれば誠意を尽くして相手に説明を行うことが当たり前におこなわれているのではないでしょうか?

ところが、店に対しての客の場合ではどのような態度でしょうか? 自分は「お金を払う客なのだから選択権は自分にある」という利己的な考えがどこかにないでしょうか?

電話一本で悪びれもせずに気軽にキャンセルするようなことをしていませんか?

もし、そのようなことを行う機会があればよく考えてみてください。 客であろうが社長であろうが、子供であろうが、総理大臣であろうが交わした約束は守りましょう。というのが一般的な道徳通念のはずです。

キャンセルする権利がある。「クーリング・オフ」

 自らの意思がはっきりしないままに契約の申し込みをしてしまうことがあるため、消費者が頭を冷やし再考する機会を与えるために導入された制度。

とWikipediaにあります。

消費者保護のために設けたれた制度ですが、これは有って然るべきです。 そうしないと大変な数の被害者が過去に多く出ていますから。

これは店側の不手際。説明不足や悪意のある誘導からの契約。強引な営業などで発生するものが殆どだと考えられます。

店の側も自分の売上のことしか考えていないからこのような問題が大きなものとして出てくるのでしょう。 本当に必要なものを必要な人に適切な値段で販売していれば起きない問題です。

結局のところ売る側も買う側も皆が相手のことよりも自分のことを優先し、相手の都合や立場を思いやる余裕と気持ちが欠けているのだと考えざるを得ません。客は店を信用せず、店も客を信用せず。という悲しい関係が根底にあるから起こるのが無用なキャンセル問題なのではないでしょうか?

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