毒のないじゃがいも
理化学研究所らがじゃがいもをゲノム編集して、芽などにあるポテトグリコアルカロイド(ソラニンやチャコニンなど)を出さない品種を研究している。5年以内には商品化。
このじゃがいも。誰かが求めているのだろうか??
確かにソラニンは神経毒の一種でアセチルコリンエステラーゼ阻害作用があります。サリンと同じような薬理作用をもっていて多量に摂取すれば死亡する可能性もありますが、そんなに頻繁に死亡事故が起こるわけでもありません。 餅のほうがよっぽど死亡率が高いでしょう。
じゃがいもの芽や緑の皮に毒があることは広く一般に知られていますから、料理のときに適切に処置すればいいだけのこと。 たまに起こる嘔吐、下痢などの食中毒はじゃがいもに毒があるから気をつけて!という良い啓蒙活動になっていると思うのですが…。
イノベーションは確かに大切ですが、身の回りの日常食材の遺伝子にあまり余計な手を加えてほしくないと思う人は結構な数がいると思います。遺伝子操作作物の安全性は未だ不明。未知の部分が多すぎますから、行うなら嗜好品だけにしてほしいものです。 将来的には身の回りから毒が姿を消していって、人はどんどん無知になり、身体も虚弱になっていくのが運命なのかもしれません。
多量の資金や時間をかけて自然毒とは別の意味で安全性に疑問のある遺伝子操作作物を作る意味があるのでしょうか?? それともじゃがいもはタダの試金石でそのうちフグの毒でも消して高級魚を残さず食べれるようにする!とかの野望があるのでしょうか(笑)