若い人ほど西洋医学に期待しない?

アメリカでの調査結果ですが約4割の人が代替医療でガンを治癒できると考えているようです。 特に53歳以下の中、若年層にその傾向が強いとのこと。 この結果はアメリカでのがん治療は非常に高額というお国柄も有ると考えられます。日本で同じ調査を行えばもう少し変わった結果になるかも知れません。

調査の対象者はがん患者を介護する家族も含めた約4,900人の18歳以上の成人。そのうちの約1,000人はがん患者または経験者。

代替医療の種別は「酵素療法、酸素療法、食事療法、ビタミン療法」となっています。

「Journal of the National Cancer Institute」に掲載された論文によると、代替療法のみを受けたがん患者の死亡率は外科手術や化学療法、免疫療法、ホルモン療法などの標準治療を受けたがん患者の約2.5倍であるとされています。

 

これをどう見るべきでしょうか?

代替医療のみで治療した人は標準治療の2.5倍死亡率が高いとは言え、助かっている人も居るのは間違いがありません。 今回は西洋医学のみで治療を行って助かった人の数値が表されていないので、細かな比較のしようもありません。 また、治癒や死亡率という言葉も何を指しているのかはハッキリしません。 5年生存率なのか?10年生存率なのか? 生きていても寝たきりではないのか? などなど、疑問は沢山おこります。

延命治療は圧倒的に現代医学が強いですから、ただ単に「死んでいない」ということなら他の追従は許さないでしょう。 医学統計上の成果を求めるのならそれでも良いのですが、普通の人が望むのは「治す=死なない」ではないのです。

治すという言葉に載せられた意味の多くは「治す=元気に生活できる」であるはずです。 しかしそれを叶える確かな方法はありません。 だから多くの人は何らかの代替医療に頼ります。 可能性が低いとしてもです。

 

今あるものに絶望し、新しいものに期待する

年代にかかわらず、自分がいつでも使えるもの。持つものの価値は低く感じることがあります。 生まれる前から当たり前にあったものならなおさらでしょう。 すると、それ以外のもの。特に自分にとって新しいと思えるものの価値を特別に感じるものです。

現代医学は一般に広く普及しているために、副作用や効果の限界などが誰でも簡単に理解できます。 そのため、不都合な真実のみを過剰に判断して槍玉に挙げられることもしばしばです。 現代医学は大したことがない。未知の代替医療のほうが良いものだという思いが起こっても不思議ではありません。

年配の方には医師をまるで神のように信じている人がいます。 食べるものも少なく、今のように発達した医学や科学がなかった人からすれば、最新の機械や薬はとても効果の高いもののように感じるのです。 医師という国家資格をもつこともその信頼性を高めます。 昔は大学に行く人も少なく医師と言えば本当にエリートだったので、そういった人の言うことに間違いがないのだ。という思いもあるようです。 しかし現代は大半の人が大学に行き、TVやネットで医師、医療の実態が暴かれ、その限界を知らされると、医師の持つ権威も昔ほど通用しません。 限界と実態を(なんとなく)わかっている現代医学よりも、未知の可能性を持つ代替医療のほうに希望を持つ人が増えている。 これがこの調査の示すところなのではないでしょうか?

代替医療の多くは現代医学のスキマを縫って新しく現れたものが殆どです。完全なオカルトではいまどき誰も信用しませんから、取ってつけたような科学理論を振りかざして信用と高めようとしています。 本当に狭い、ごく限定された状態でのみ正しい理論を使うことは嘘を言っているとは言わないまでも非常にグレーとも思える商売方法といえます。 信用している人が信用する人に売るのだから構わないと言えば構わないのですが、このような新しい(と思わせることのできる)治療法は若い人にとっては素晴らしい治療に思えるのでしょう。

 

本当に価値の有る医療

西洋医学は多人数を診る医療システムを持ちます。 なので一度に大量の病人が発生する感染症のようなものを優先的に研究して解決策を探します。これは社会的な意味合いからすれば、ヒトの繁栄をもたらすためにとても有用です。 逆に患者数が少ない難病などは後回しです。 伝染らない病でヒトが一人死のうと種の繁栄には全く影響がないですから。

近年は検査機器が発達してガンのようなその人固有の他人に伝染らない病が見つかるようになり患者数が増加したから研究対象になるのです。 昔はがんで死んでいても、そうとは分からず奇病や寿命と思われていました。 個人のみに起こる病気にスポットが当たるのは、それだけ我々から感染症による命の危機が遠のいている証です。

がんに罹って困るのは先ず本人です。社会はさほど困りません。しかし、実際には社会を見て行う医療と個人を見て行う医療。どちらもとても必要です。

医療は心身を癒やし、病を治すのが本道なので効果がないと意味がありません。 その点で標準治療は一定の効果を出しています。 冷静に比べて、代替医療は治療成績が及ばないのが現実。 しかし標準治療にはないメリットが有ることもあり、他の可能性の一つとして行うのは良いと思います。

私も鍼灸でガンの患者を診ていますが、標準治療も使い方によっては捨てたもんじゃないと考えています。 確かに効果はありますので標準治療は一つの大きな手段として大切です。 もちろん代替医療も上手く使えば大きな力になるのは間違いがありません。

本当に価値の有る医療とは洋の東西や新旧を問わず、手法、種類でもなく、それらの使い方で決まると私は思っています。

 

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