YAHOOに「睡眠薬の効果は「4階建て」 ニセ薬、侮り難し」という記事が出てますね。

 

自然治癒の上にライフスタイルが乗り、その上に心理的効果(プラセボ)が乗りその上に薬効が乗るという4段重ねで効果が現れると言うものです。

実験の結果不眠の人が寝付くまでに短縮された時間は…

本当の薬で33分

偽薬で11分

この差を大きいと見るか、小さいと見るか。よく効いたと見るかあまり効かないと見るかはその人の受け取り方次第ですがプラセボにはバカにできない効果があることは認められています。

 

この記事は不眠についてですがどの疾患、どの病気にも当てはまります。

記事を引用すれば「プラセボはがん、糖尿病、高脂血症など実に多くの疾患の治療で「効果」を上げている。例えば、高血圧症やアトピーでも偽薬服用後に血圧の低下(降圧効果)やかゆみの改善(抗アレルギー効果)が一定の割合で認められる。特に不眠、うつ、痛みなど主観症状が主体の疾患ではプラセボ効果が大きい。」とあります。

 

患者の立場からすれば治ればなんでも良いものです。

自然治癒力 生活習慣 プラセボ これらのブロックの厚みを少しずつでも厚くして治癒に持っていければ良いのでできれば「薬」すなわち「治療」という手段は安易に使わないほうがいいのですが、誰しも簡単に治るかも?という誘惑に負けるんですね(笑)

また、「医療は無力」という言葉も薬や治療の及ぼせる力が限定的であることをよく表しています。医を勉強し、臨床に出ている医療者はこの言葉がよく解りますが、TVや広告で大きな効果を期待させるようなものしか見ていない人たちは医に過剰な期待を持つので勘違いしてしまいます。

薬以外の3段は全て自分自身の努力やマインドセットによって改善されるものです。病期は罹るも治るもある意味、自分次第。その努力なしに医にかかり病を治しても高確率で再発です。

医療者は微力ながら治癒のお手伝いをしてるだけ。しかしそれでも確実な効果を求めて日々努力や研究を行っているのです。