https://ameblo.jp/socbhe/entry-12263250409.html

がん細胞が体内時計を狂わせることを示唆したものです。

「時計遺伝子」のNr1d1遺伝子が肝臓で働き(発現)が抑えられており、このため他の遺伝子の働くリズムも乱れ、リズムが失われたり、働きが昼夜逆転したりした遺伝子もあった。

どうして癌細胞がこのような働きをするのか全く触れられていませんから分かりませんが、異種細胞が遺伝子レベルで体内時計を狂わすというのは驚きです。 確かにがん患者さんは眠りの質が落ちることが多いですが、これは精神的なストレスや薬の作用によるものと思っていました。 また、いわゆる末期の方はこの2つに加えて、体の機能や体力の低下によって夜間の睡眠の質が落ちていくものと思っていました。 実際は、がん患者に限らず他の病気で大病を患った方、高齢者なども同じように睡眠サイクルがおかしくなっていきますから…。 心理的なものや内分泌系、自律神経系などの問題でなく、その原因に遺伝子があるとすれば多く行われている睡眠誘導剤や安定剤などの処方は全くの対処療法。 効けばともかく効かないようなら害しかもたらさないような気もします。

癌は自分自身が増えるだけでなく正常な遺伝子の働きにも影響をあたえる。そのとおりなら癌が治りにくいのは当たり前。 悪者化した正常な遺伝子が余計な病気を生み出さないようにするには、良い細胞もまるごと弱らせるとして嫌われ者の抗がん剤を処方するとの考え方も当然となりますね。 

大変、興味深く面白い研究です。

 

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