日本成人の鍼灸受療率は5%程度。 東洋医学系の話がテレビやネットで溢れているにも関わらずこの程度らしいです。日本で東洋医学を行える場所は鍼灸院が主にはなるでしょうが、一部病院でも行われていることがあり、その場合は医師の勧めで初めてやってみたという方が殆どでしょう。ではのこりの95%の人が東洋医学をやってみようと思うのは、病院にいくまででもないが調子が悪いという時では?と思います。

東洋医学は家庭でできるか?

一応できます。 だって一般的な?東洋医学はネットに情報が溢れていますから。自分で調べて自分に行うぶんには特に規制はありませんし。 西洋医学と違い、必要な道具なども要らないか少ないことが多くて誰でも簡単にできてしまいます。

但し、恐らくほとんどの人にとっては満足できる効果がなかったのではないでしょうか? 東洋医学に限らないですが、基本的に症状治療は効かないか、効いても一時です。 そこはやはり専門的な分野。東洋医学、鍼灸だって一応医療の端くれだということで、効かせるにはコツや知識が必要です。当たるも八卦当たらぬも八卦でやるなら適当で良いんですけど。

昔はよく効いていた?

江戸時代は漢方医学の最盛期とも言えます。その頃は専門の資格などもないので名乗ればすぐに誰でも医師。しかし当然、名乗るだけでは効果は出ません。勉強しないといけないことが沢山あり、そうしないとちゃんと効きません。もちろん、まぐれで治ることもありますが(笑) すると、必然的にヤブ医者は淘汰されて医療全体のレベルが上っていきます。 このような環境なので現代よりもずっと腕が良く、治療効果が高かったといえます。しかし、その時期の医療は基本的に高額。そのため医師を名乗らない一般人も多少の漢方知識を持っていることが多く、お金をかけずに身の回りにあるものの工夫で病を治していました。

現代の医療システムは?

現代の医療システムは研究者と医療提供者が分業していて、あらゆる結果が公開されるので、医師のやる気とお金さえちゃんとあれば、どこか一つの病院だけが飛び抜けた効果を出すことはありません。 日本では健康保険システムもあるので、特殊技能や知識を持っていて実費での治療を行わない限り、差別化する方法は最新の機器を入れるくらいしかなくなります。今後、AIが診断のサポートを行うようになってくれば更に病院ごとの差はなくなります。

手術をする外科医に関しては個人のスキルに寄るのでこの限りではありませんが、支援ロボットの普及によって今後は内科系と同じように差が縮まってくるでしょうし、時代の流れは低侵襲術式なので昔ながらの大掛かりな手術を得意とする医師は減っていくと思われます。

こんな時代の東洋医学

東洋医学は西洋医学とは違った医療体系を持っています。現代は西洋と東洋の融合を目指していろいろ活動が行われていますが、実際のところは西洋医学ありきの東洋医学です。 そうなると東洋医学のいいところは潰されてしまい、考え方は西洋医学だが、手法のみが東洋医学的というものになってしまいます。 すると東洋医学的な効果というのは出ません。東洋医学に詳しい人も減っています。技もほとんど伝承されていません。江戸時代と比べれば現代の東洋医学者は総じて勉強不足であると言えます。もちろん私も含めて。

東洋医学は家庭で本当にできるか?

まず、前述のとおり誰でもできるが、誰にでも同じように効くわけではないです。 それでも勉強すればできます。あとは試行錯誤、工夫で効かせるのです。それが東洋医学です。 そのヒントは漢方医か鍼灸師が知っています。知っているはずです…。

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