病気の予防に重点を置く医学

「ライフスタイル医学」とは、ただ寿命をのばすだけでなく、健康寿命を重視して、病気や障害を最小限にして生活の質を向上させることを目的にするものです。 東洋医学での養生そのものですね。

結果的に癌、心臓病、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常症など発生率を下げ、発生した場合も悪化の予防を行います。

こういった慢性疾患で生活習慣病の類は予防が大切だと唱えられながら、一時の欲望に負けて、これくらい平気…という生活習慣が重なり発生率が高まるものです。若いうち、健康なうちはなかなか理解できないし、理解できても実践できないのですよね(笑)

意義は?

当然、実践すれば貴方が健康長寿を手に入れる確率が上がります。これが最大のメリットです。 貴方が今、健康で身体的不自由のない生活をおくれているならその時間がより長続きするということです。このメリットは限りある人生を豊かに楽しく生きるための必須条件にもかかわらず、失って取り返しがつかない状態になり初めて気づく人のなんと多いことか。

慢性病に関わらず病気の原因は加齢によるものもあります。歳を経るごとに誰でも病気に罹りやすくなりますが、その際に慢性病を持っているかどうか?持っていてもその程度により病院で行える治療の選択肢が変わります。

体に負担が少なくて効果がバツグンな治療ばかりではありません。 治療には必ず副作用があり、治療効果を出す代償として患者は体力、生命力を支払います。もし、慢性疾患により治療に耐えられない状態である場合、そもそも行ってもらえません。

また、効果のある治療を行っても以前の状態に戻ることはありません。その後は一生、何らかのリスクと付き合って生きていかなければいけないのです。

予防に勝る治療なし

東洋医学では昔から口酸っぱく言われてきたことです。

西洋医学では人口が増え、寿命が伸びて医療費が嵩み始めて注目されるようになりました。

生活習慣を正すこととセルフケアを行うことにより慢性病の発生率が随分と下がるのです。

適切な食事

過不足のない食事。肥満の防止。

適当な運動

体力、筋力、生理活動の維持。

質の良い睡眠

心と体の正常な状態を維持。

ストレス軽減

心と体の正常な状態を維持。

人により、どの要素が重要かは変化するでしょうが、行うべきことは基本的なことばかりです。 健康になり、結果的に美容やアンチエイジング効果も発揮します。

鍼灸は治療に関することだけでなく、こういったセルフケアのお手伝い。または効果の増強やキッカケ作りなどにも使われます。東洋医学でよりポピュラーな漢方薬は鍼灸よりも体への負担が大きく、優先度が低いとされています。現代で言えばサプリメントもこれに当たります。鍼灸は低侵襲、高効果で西洋医学に比べて医療費が桁違いに安いため、ライフスタイル医学と相性が良いのです。

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