多剤処方・多剤併用などのこと。

厳密な基準はありませんが、5~6種類以上が目安とされています。といっても必要な薬ばかりであったなら当てはまりません。 正確には「必要以上の医薬品を使用している状態」ということです。

要するに不要薬の飲み過ぎです。 様々な病気を併発する高齢者に多く起こるもので病院をアチコチ渡り歩くと容易に起こります。 おくすり手帳を活用しましょうね(笑)

ポリファーマシーで起こる問題は一番に健康被害でしょう。多剤服用による効果の重複、干渉、減弱、副作用の発生…。 と言葉にすればこうなりますが現実には何が起こるか予想がつきません!

現代の薬に記されている副作用の表記はその薬1種類だけを飲んだときに起こり得るものです。 薬の飲み合わせが確認されているものもありますが、今ある何千種?何万種?とも言える薬の全ての飲み合わせを確認しているわけではありません。 更に3種類以上、4種類、5種類…と増えていけばその飲み合わせは天文学的数字となりとてもではないですがいちいち確認することなどできません。

これだけでも多剤併用は十分に人体実験レベルのトンデモなさなのですが、加えて飲む人の個体差もあり、人によって起こる反応も変わってきますので、ぶっちゃけ飲んでみないとどうなるか解らないのですw

 頭痛やめまい、湿疹、便通の変化などわかりやすい症状から認知症の悪化、感覚器の感度低下など単なる体調不良のレベルのようなものまで起こります。 もし、なにも起こらなかったとしてもそれは気づかないだけ。確実に薬は見えない効果を及ぼしています。そして知らない間に体を蝕むのです。 目的とする症状が治っているならベネフィットもありますが、効いていないなら害しかありません。

多くの場合は対処療法を行うとポリファーマシーに陥りやすいと言えます。現代医学は原因のわからないもの。対処のしようがないものに対して症状や検査数値を抑える「だけ」の薬を出してくるのでどうしても飲む薬が増えてきます。

西洋医学で原因不明という疾患には漢方、鍼灸が得意な場合が多いので病院によっては薬を減らす取り組みの一つとして採用しているところもあります。 しかし、東洋医学と言えど症状だけを狙っていてはあまり代わり映えはしません。 ちゃんと病気の本体を狙わないと。

薬の害が広まるにつれてあまり沢山飲みたがらない人も増えては来ました。それでもポリファーマシーはなくなりません。 薬を出しますと言われたら、本当に自分に必要なものなのか。薬以外に解決法はないのかを聞いてみるのも良いかもしれませんね。

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