抜け毛の原因には様々なものがあり、自身の努力で改善するもの。今の科学ではどうしようもないものなどがあります。
あなたの抜け毛の原因はなんですか?

抜け毛の原因を考える

髪の生理的サイクルによる脱毛
秋に多く抜けるなど季節にもよりますが、一日に100本程度の髪が抜けるのは自然なものです。まったく心配ありませんが、抜け落ちた毛の毛根が痩せていたり根元近くの毛が変形していたり細くなったりというものは髪の発育に何らかのトラブルがある可能性があります。
遺伝
現代ではどうしようもないものの代表です。子は先祖に似るという生まれ持った運命ですが、先天的な要因だけでなく後天的な要因にも抜け毛は左右されるのでそこは一縷の望みといえます。
加齢
これも逃れることができません。実年齢はどうしようもないですが、現実は人の体内年齢には大きな個人差があり、生活習慣や環境によって老化の速度が変わるのは経験的にわかっていただけると思います。
病気
脱毛を起こす病気があります。円形脱毛が有名ですが、それ以外でも瘢痕性脱毛症、肝臓病によるもの。甲状腺によるもの。糖尿病によるもの。免疫異常など様々です。
薬害
毛の発育を阻害する薬もあります。抗がん剤をはじめ、血液抗凝固剤、インターフェロン、降圧剤、抗てんかん薬、胃薬などの一部には副作用として脱毛を起こす可能性があります。 薬の効きは人によって個体差があるので疑わしい場合は医師、薬剤師に相談してください。
ホルモンバランス 自律神経
毛根の血流や発育は自律神経やホルモンによっても調節されます。これらが何らかの影響を受ければ発毛と脱毛のサイクルが狂うことにより抜け毛が増えることになります。
ストレス
ストレスによってホルモンバランス、自律神経に乱れを生じます。
栄養
絶対的栄養不足は日本ではよほどの場合でないとまず無いでしょう。 毛根に栄養が行かない原因は主に血流の悪さです。毛根の栄養不足が起こると当然脱毛が促進されます。
睡眠
睡眠している時に成長を促すホルモンが出ます。全ての生命活動の源でもありますのでとても大切です。
喫煙
喫煙の害はいまさらお伝えする必要もないくらい知れ渡っています。血中の酸素不足などにより各種細胞はダメージを受けます。
手入れ不良
頭皮の不衛生をはじめとしたもので様々な菌や皮膚からの排泄物によって発毛に悪影響があるとも言われます。

抜け毛の原因に対処する

様々な原因がありますが、治療法は大きく分けると次のようになります。
原因となる病気を治す。薬を止める。
抜け毛を起こす病気や薬があると髪に対する対処療法だけでは先ず治りません。はじめにこれらを改善、可能なら取り除きましょう。
 
ホルモンバランス、自律神経を整える。
睡眠、食事、運動、ストレス発散などによって起こるホルモンや自律神経の乱れを正します。これにより毛根への血流の悪さを改善、脱毛を起こすサイトカインなどの物質を減少させます。
 
頭皮を改善する。
頭皮の衛生状態を改善し、頭皮から刺激や薬用成分により毛根に送られる血流の増加を狙います。
 

東洋医学にとっての髪とは?

「血の余」であると言われます。東洋医学の血は西洋医学の血とは意味合いが違うもののここでは厳密に分ける必要がないかもしれません。 西洋医学的な原因がどんなものでも髪が抜ける問題は血の不足が原因として関わってきます。
体を充実させ、血の余分を作り出しそれを頭へ持っていけば生えるのでしょうが、もともと頭は血を大量に消費する場所なのでなかなか余りません。
別の不調や病が有りそれが原因になっていればそれを治せば比較的簡単に生えるでしょうが、もし、全身的に血の弱りがあったりすると、回復にはその弱りに見合った時間がかかります。
東洋医学なら西洋医学とは違ったアプローチで治療ができるとは言え治療が難しいものはやはり難しいものに違いがありません。髪が自然に映える速度も非常にゆっくりとしたものであり、少し生えかけても油断すると育たずに抜けてしまいます。 本気で生やそうとするのなら細かく体と体調を観察し、短期的な変化に一喜一憂せず、治療により修正しながら自己管理も徹底する必要があります。
男女共に髪とはとてもデリケートな問題。それは精神的な意味でも育成的にも同じです。昔、髪は長い友達というキャッチコピーがありました。その言葉通り、一度別れてしまった友達とは仲の回復が大変なので体の血を守り、大切にして一生を共に過ごしたいものです。

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