街を歩けはそこかしこに見かける治療院。私の業である鍼灸にしてみても
全国で鍼灸を受けられる場所はコンビニよりも増えてしまった
鍼灸を行う施術所 約28000箇所
あん摩、マッサージ、指圧、鍼灸を行っている施術所 約38000箇所
合計すると約66000箇所くらい。
一方、コンビニは…
セブンイレブンは約19500店
ローソンは約12000店
ファミリーマートは約11500店
合計では約43000店
全国規模で2万件以上も治療院のほうが多い…。 しかもまだまだ増ええますよ。 鍼灸師は国家資格ですが毎年3~4000人程ずつ増えていますから。 さらに今回の統計に出てこないカイロプラティックや整体、民間マッサージ店やありとあらゆるホリスティック医学のお店を合わせると、治療院というものは一体どれだけ有るのでしょう?
鍼灸が一般に認知されるという意味では歓迎かもしれませんが、もうここまで増えると明らかに過剰供給気味。もともと現代で鍼灸を行おうという人は少数派だろうし殆どの人は病院にかかるはずです。 病院で治らなくて初めて「仕方ないから鍼灸にでも行こうか…」となるのが普通でしょう。 少なくともウチはそうです。
因みに
病院の数は約8400箇所
診療所は約101500箇所
歯医者は約68900箇所
鍼灸院、整骨院を含めたこれらの大半が何らかの健康保険に群がっているわけです。そりゃ医療費も増え続け保険者も苦しむ訳です。 何れは医療報酬も大幅に削減されて倒産する医療施設が大量発生!な予感です。TPPが何らかのきっかけになるかもしれませんね。
政治家との関係も深く、現代の医療基盤である西洋医学の病院、その医師会に比べると鍼灸師会、柔道整復師会なんて吹けば飛ぶような存在なので先ずは鍼灸院、整骨院への締め付けが強くなり、これらの閉店ラッシュ時代が来るのではないでしょうか?
政治家様。お願いだからもう少し計画的に運用してくださいよ…。 結局、最大の被害を被るのは国民。患者さんですよ…。