このページでは一般の人にあまり馴染みがない鍼灸治療の事例のうち代表的なものを紹介いたします。その他の症例報告はコチラから御覧ください。
初めに
鍼灸は西洋医学で説明がつかない。治療法がない。病気とされないなどの各種病態にも効果が望めるものでありますが魔法ではありません。どんなものも一度で治ったり、なんでも目に見えてどんどん良くなるという幻想をお持ちの方は今すぐ捨ててください。
西洋医学であっても同じですが、往々にして「発症から時間が短いもの」「症状が強いもの」「原因が単純なもの」等は少数回の治療で改善する可能性が高いです。
しかし、「発症してから長いもの」「症状が弱いもの」「原因が複数あったり別にあるもの」等は治療が長引く傾向にあります。
東洋医学も科学ですから、病気になること。症状が長引くことには理由があります。その理由を無視して治る道理はありません。
肩こり
腰痛、ひざ痛と並んで鍼灸治療を行う人が最も多いものだと言えます。
病院では病気とされず、自宅でマッサージやツボ押しなどを行うことで、その場しのぎをしている人が多く、慢性的な症状に堪りかねて治療に来られる人が多い傾向です。
本当にただの肩こりであれば大抵、一回の治療で軽くはなりますが、原因が深い場合は数日でもとに戻ることが多いです。 原因を取る治療を続けることでだんだん気にならなくなるものですが、患者さん自身の努力も必要になるので治療意識を持ってもらうことも必要です。
肩こりの原因は一般的に考えられている筋肉の血行不良の他にも多くあり、それぞれ対処法が異なります。また、肩こりそのものが別の体調不良、病気を引き起こすこともあります。多くの場合それぞれが別の病として取り扱われますが、その方法は極めて非効率であり体への負担も大きくなるのでおすすめできません。症状を緩和しながら、少しでも根本を取るようにしないと病気が拗れるだけと言えます。