このブログの症例報告では私がこれまでに診てきた患者さんの症例について色々と書き連ねて行きたいと思います。 もちろんプライバシー・ポリシーを優先し、本人の特定は出来ないような内容でお送りしますので抽象的になる部分もあると思いますが、同じような症状にお悩みの方の一助になれば嬉しく思います。
40代 男性
長く続く腰痛で病院に行くと腰椎ヘルニアが見つかり、医師に手術を勧められたが行いたくないとのことで来られました。 鍼灸にかかろうとする動機として結構よくあるものです。 結果的に一度で痛みはかなり改善されましたが、ヘルニアそのものを治そうとするには時間がかかります。
さて、ヘルニアがあると神経などを圧迫し、痺れや痛みがその神経の走行部位に起こる。というのが教科書的な説明なのですが、実際にはヘルニアが有っても痛みのない人が大勢います。 これはヘルニアが有る事自体がその症状の直接の原因では無いということなのです。 では痛みを出している原因がなんなのか?という問いには不明であることが多いです。 この場合、手術によってヘルニア部を取り去っても痛みは残る等が起こります。
西洋医学でも最近は保存療法が認められつつありますが、直ぐに手術を提案される場合もまだまだありますので慌てて手術に踏み切らず、先ずは一息ついて手術のリスクや予後を考えることをオススメします。
症例報告52 (腰椎ヘルニア)
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