クローン病は腸に起こる原因不明の炎症で腹痛と下痢を起こす難病です。悪化と寛解を繰り返し、ひどくなると腫瘤や瘻孔、狭窄、出血、発熱、目や関節などにも様々な症状を起こします。
難病指定されていてもちろん、原因不明。治療法も確立していませんから基本的には対処療法です。 今回はまだマウスでの研究ですがその疾患の発症経路が解ったかも?という記事です。
リンパ球にある特殊な蛋白質と胆汁酸の反応で炎症が酷くなるということなので、コレスチラミンで胆汁酸を吸着し、そのまま腸に流さ無いよう抑制してみたら炎症も低下した。というものです。 動物性脂肪をとると症状が悪化するというのは昔から言われていましたから今更感は否めませんが、このような地道な研究がいずれ大きな実となるのでしょう。
という事は少なくとも自己免疫疾患の類であると言うことです。今はまだ炎症を誘発する胆汁酸の抑制しかしていませんが、胆汁酸は消化に必要なのであまりに抑えてばかりもいられません。 本格的な治療は「リンパ球にある特殊な蛋白質」をなんとかできるようになってからですね。 それまではこれまでと同じように動物性の脂肪をあまり取らないような工夫が必要です。
罹患している患者さんの為にも早く研究が進むことを祈っています。