結構前から副作用の話は出ていましたが、また一つ厚生労働省が指示を出してきました。 

テープに限らずロキソニンは効果の高い解熱鎮痛剤としてよく使われています。重大な副作用として有名なのが消化器の潰瘍や狭窄、閉塞。肝機能障害など。今回追加で記載指示が出たのがアナフィラキシーによるアレルギー症状です。

ロキソニンはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれる薬の一つ。主な作用が血管を収縮させて痛みや発熱、炎症を抑えるというもの。よく使われていることからも分かるように効果は高いです。 

重大な副作用として命にかかわるものがあるものの使用されている母数からすれば副作用を起こす可能性は「微々たるもの」とも言えます。 この話の良い悪いは別として、現実的に効果のあるモノである以上、副作用を完全に0にすることは不可能ですから、薬効によるメリットを取るか、副作用のリスクをとるかによってこのクスリへの評価や判断が変わります。

医師は「痛み」という症状に対して、投薬以外にほぼ治療手段を持ちませんから、当然何らかの痛み止め薬を処方してきます。 患者の側も痛みを消すために「クスリを貰いに」病院に行ったり薬局で買ったりしている方が殆どでしょうから医師、薬局の考えと患者の希望が合致しているわけです。

一定量服用して治ればいいですが、もし治らない場合に、クスリの摂取が「漫然と」行われることになり副作用のリスクが高まるわけです。 どんなクスリでも長期に渡って使用していれば当然、副作用のリスクは高まります。なのでロキソニンだけがよく槍玉に上がるのは、使用頻度が高く、ただ有名なだけだからなのかもしれません。

クスリはお手軽な治療法ですが頼るのは程々にしましょう。原因が治らないと、どうせただの一時しのぎにしかなりません。 

ロキソニンS

ロキソニンは【第1類医薬品】として一部の薬局でも売っていますが、勝手に手にとっては買えません。店にいる薬剤師さんに購入したいことを告げてから出してきて貰います。 効果が高い薬は使い方を間違えてはいけないということです。せっかくの化学の力なのだから治療と健康維持にうまく使いましょうね!