Yahoo!の記事にこんなタイトルのものがありました。

http://beauty.yahoo.co.jp/lifestyle/articles/562279

 

鍼灸というものを世間様に知っていただくには良い記事ですね^^

 

甲状腺の問題や血液の状態なんてのは別に鍼灸師でなくてもお医者さんも診てますよね。もちろん診断確定は科学の力でで行っていますけど。

自分の指で脈をとって患者の体の状態を診ると言うのは現代の医者はほとんどしません。 もっと精度の高い医療検査機器があるのでそちらで行います。

おかげで脈診(脈で体の状態を診ること)は主に鍼灸師の専売特許みたいになってしまいました。

確かに記事の通りいろいろな事がわかります。

 

しかし、現代では確定診断できるのは医者のみに与えられた特権。 鍼灸師がこうだろうなー?と思ってもなかなか医者には伝わりません。なぜなら… 今流行のエビデンスがないから(笑)

脈診は治療者の技量に随分と左右されるので他の人が行った時に再現性が乏しいんです。 エビデンス大好きな人たちには一部の職人のみが行なえる技術には興味も関心も信用も薄いようです。

 

そもそも、同じ脈を診ていても西洋と東洋ではその内容が随分と違います。

西洋では数(脈拍数)と力(血圧)くらいしか診ませんが、東洋は他にも脈の「質」を診ています。 これらを東洋医学の考え方で診断をつけるものだから西洋の医者には東洋医が何を言っているのかさっぱり解らない筈です。

 

逆に東洋医は現代医学も勉強しているので西洋医の言っていることがわかります。 すると人に説明する時に東洋と西洋の考え方がごちゃまぜになりやすいんですね。 こうなるとただの怪しい人です(笑) 

 

私は現代の鍼灸師はかかりつけの町医者のような立場であれば良いと思っています。広く浅い知識を持って危険な病気は病院に任せる。 かんたんな病気は治してしまう。 

もちろん、病院では治らなかったような難しい病気も患者の依頼があれば診ますが西洋医学の検査データはきちんと参考にして行っています。 

やっぱり伝統医学も現代流にならないと駄目でしょう?