肩こりの方は非常に多いですよね。 松山市のような小さな街で治療をしていても肩のこっていない人を見つける方が大変なくらいです。自覚がなくても凝っている人も沢山いますので世の中のほとんどの人が肩こり患者と言っても良いくらいの数が存在してるのではないでしょうか? そして肩こりは万病の元と言っても良いくらい多くの症状に関係していますし、たくさんの疾患で起こる症状です。
この身近な肩こりですが、病気だと思いますか?
東洋医学では明らかに病気です。 なんせ、気が病んでいるからコリ、痛みが出るのですから(笑) 病名は痃癖(げんぺき)といいます。もちろん、肩や首背などが痛むという症状名でもあります。
西洋医学では肩こりは病気とは認められません。 病気の症状の一つとして起こるとされていますので肩こりはタダの症状名です。 肩こり様の症状は骨 血管 神経 筋肉 心臓 胃腸 肝臓 肺 などなどに何らかの病変が起こると発生すると言われます。
病気でない肩こりはこれら、原因となる疾患が見つからない時に当てはまる体調不良です。「病気ではない体調不良」という定義自体よく分からないものですが、とりあえず今の西洋医学は肩こり単体では病気として認められてません。「非特異性腰痛」と言うものがありますので無理やり病名を付けると、この場合は「非特異性肩こり」ということになるのでしょう。
肩こりは病気ではないので普通、治療は健康保険の適応外です。 もし単なる肩こりで保険を使って治療している方がいれば、医師などの診た方が気を使って?病名を「頚腕症候群」など別のものにしているはずです。 グレーな話ですがこういったことがまかり通っているあたりに医療の闇を感じます。しかし、患者と医者の立場を考えると必要悪なのかもしれません(笑) 国はおおっぴらに肩こりで保険を使われると医療費が膨れ上がるために一応の規制しているのでしょうから見て見ぬふりですね^^
さて、肩こりは西洋医学では病気ではなく症状名で、東洋医学では病気でかつ症状名です。これが今回の答えとなります。
ただ、こんな事が分かっても貴方の肩こりが緩和するわけではないので、もう少し話を進めましょう(笑)
当然ですが、西洋医学的に何らかの疾患がある場合は第一にそれを目標に治します。東洋医学でも肩以外の場所を診て肩に関連する異常があればそれを目標にします。西洋医学と東洋医学の病気観は違っているので2つを比べてた時に同じ病名になるとは限らないですが、肩こりそのものを狙って治していないという点では同じです。
原因となる疾患がない場合は肩そのものを狙います。 西洋医学なら主に消炎鎮痛剤の類。 神経の走行や痛みの伝達物質などを目標にChemical的、Anatomy的な治療となります。 物理療法なら鍼灸 按摩 整骨などが一般的でしょう。 主な狙いは筋肉、骨などから圧迫されている(と想定される)神経、血管を開放することでしょうか。 東洋医学なら「気血水」の循環などと表現されます。 東西の合わせ技的なものならこういった商品がありますね。
【第3類医薬品】ロイヒつぼ膏(156枚入)
|
まるでツボを刺激して治すような商品名ですがしっかりと鎮痛成分が入っています。(笑)
ロイヒつぼ膏はノニル酸ワニリルアミドの温感刺激により患部の血行を促進し、サリチル酸メチル、L-メントールなどの鎮痛消炎作用とあわせ、すぐれた効果をあらわします。
となっています。このような商品でも東西など拘らずにとにかく治れば良いんです。 ただし、痛みが取れたからと言って治ったとは限りませんから注意が必要です。対処療法だけで治るのは簡単な病のみ。 肩こりなんて…とナメている方はどんな病気もそう簡単に完治したりしないことを知っておきましょう。
さて、こういった方法のいずれかできちんと解消されればOKですが、原因不明なまま、なかなか改善しない人もいます。その場合はどんな治療法でも長い目で見ないと駄目です。単発的、短期的な目線での治療を繰り返しても効果は殆ど上がりません。こうなると単なる肩こりであっても「難しい病」となるので当然、治療に時間がかかります。その間の医者と患者の協力や信頼。理解も努力も必要です。 どのような治療を選ぶのかは貴方次第ですが病はどんなものも最終的に治すことができるのは医者ではなく貴方自身だということを理解して医者と付き合わないとお互いに不幸になるだけです。 今、患っている方は良い医者を見つけて頑張って治療に励んでください^^
※ここで出てくる医者とは医師限定ではありません。西洋、東洋、手技などを問わず医に関わる全ての人達です。