睡眠は健康を維持する上でとても大事なものなのですが、多くの人はあまり良い睡眠を取っていないのではないでしょうか?

この記事。

この内容は常々疑問に思っています。本当に必要な人にこれらの薬は出されているのだろうか…?

 

デパスなどは本当に良く飲まれています。

 

患者の「眠れない」や介護者の「おちつかない」という意味のたった一言のみで投薬判断しているとしか思えない医者もいてその薬が投薬後の患者の体やその後の生活にどんな影響を与えるのかを本当に考え、診ているのか甚だ疑問です。

 

睡眠は生命維持に必要なものなので、生きている限り必ず最低限は寝ています。 しかし、患者には充分な睡眠を取ったという実感がないことが「ねむれない」という言葉となるようです。

 

高齢になると眠りは浅くなり、深い睡眠状態の時間が短くなります。これは老化の一種で自然なことであり本来は薬でどうこうするものではありません。

介護施設などでは利用者が寝付いてしまうのが9時頃というところもあります。そうすると高齢者の睡眠時間やリズムによっては夜中に目覚めるのが自然です。 その時体は既に必要十分な睡眠を取っていますから、その後はなかなか寝付けません。そこで部屋から出て歩いていたりするわけですがこれが深夜徘徊などと言われるわけです。 現実が痴呆だろうと正常だろうと、この「深夜徘徊している」と介護者が判断してしまったらもう投薬です。 夜中は寝ていて当たり前という思い込みが薬害で苦しむ高齢者を作っているように思えてなりません。 (殆どの場合は医者も介護者も本人も薬害と気づいてない場合が多く、薬は良いものと信じて飲んでいるが、体調だけは悪い…。)

 

導入剤などを使うとただでさえ活性の低い高齢者の体はさらに活性の低下を招き、目に見えて動きや思考が鈍ってきます。 昼間も傾眠状態が続きそのせいで夜はまた寝られません。 デパスを服用し始めて数日で立てなくなったご老人や一気に痴呆が進んだ人も沢山診ました。

年をとると薬の効きは一定でなくなってムラがでてきたり、肝臓が薬を代謝するスピードも落ちるので効果の持続時間が変わったりもします。国も高齢者には薬量を減らすように指針を出しています。 普通の医者ならこんなことは当然知っているはずですが、どういうわけだか現実にはこの知識は生かされていないように思います。

 

若い人で安定剤などに頼るのも同じように活性が低下しますが体力や解毒能力が高いので高齢者ほどの害は出ないようです。何より、自分で決めたことなので自己責任ですが眠るための生活努力や工夫もしないで安易に飲み始めるのはどうかと思います。 どんな薬も本当に必要になった時の為に、なるべく普段は飲まないでおくことが健康な人生を送るための条件でもあると思うのですけどね。

 

日本人は薬が大好きな民族らしいので私のような意見は少数派なのかもしれませんね…。

しかし、実際に不要な薬の乱用は行われています。自分の体に自分で決めて使うのは勝手ですが、意思決定力の乏しいものに周りが漫然と与え続けるのは人権無視や虐待ともとれる行為になりかねないというのは頭の隅に置いておいて欲しいと思います。