健康になるために必要な要素は衣食住。日常生活の中に全てあると言っても過言ではありません。 そしてこれらは病気を治すための要素でもあります。 今回からしばらくは健康になるために必要な生活環境について考えてみます。

 

地球には殆どの地域になんらかの生物が住み着いていますが、人間が生活できる土地には限りがあります。 

地球の表面積は、約5億1千万km²で、そのうち約70%が海です。すると陸地の面積は地球の全表面積の約30%。約1億5千万km²くらいです。その中で人が住める環境にあるのは約90%くらいと言われますから1億3000万km²ほどとなります。

これを広いと見るか狭いと見るかは人によって違うと思いますが、73億以上の人間が住む生活基盤としては狭いのかもしれません。さらには当然ですが、人が住むに適した環境というものがあります。暑すぎず、寒すぎず、乾燥しすぎず、湿気が多すぎず…。 というのが基本です。 人が病気を治し健康状態を維持するのなら概ねこういった場所が良い。ということです。 日本の大部分は温帯なので、人間という種が住むには適した気候と言えます。  日本の国土の総面積は、約38万km²ほどでこれは世界の全陸地の0.25%くらいです。 世界的にも恵まれた環境に我々は住んでいるのですね^^

 

現実には人間は熱帯から寒帯までの幅広い地域に住んではいますが、やはり数としては住みやすい熱帯~亜寒帯に人口が集中しています。 寒帯地域には人は殆ど住んでいません。 暑さ(40度程度)ならば人は耐えられるが、寒さ(10度以下)が続く場所では耐え辛いということなのかもしれません。  もちろん、これは人だけでなく生物の殆どに共通しているでしょう。寒い場所では植物も育たないので食料の調達がなかなかできませんから住むことは困難だといえます。 

これは昔から変わらない事です。 文明も殆ど熱帯で発生していますし、あらゆる生命が栄えるには寒いよりも暑い気候のほうが有利なのは自然の摂理といえます。また、同じような理由で乾燥帯にも生物はあまり住んでいません。生命にとって水が多いのはなんとかなりますが少なすぎるのはどうしようもないのでしょう。 

先程、人が住むに適した環境とがあり、暑すぎず、寒すぎず、乾燥しすぎず、湿気が多すぎず…。 というのが基本だと書きましたが、人が快適に暮らせる気温の目安は概ね20度±5度程度。湿度は50%±10%といったところでしょう。 適温から外れたしまった場合に、それでも人間は結構な気温の変化に耐えられるようにできていますが高温には比較的強く、低温には弱いという性質があるといえます。

 

つづく…