効能があなたを蝕む

どんなものでも結構です。体にいいことや良い物を思い浮かべてください。それを実践、継続した時にあなたの体はどうなっているでしょう? きっと健康で楽しい、未来をイメージしたのではないでしょうか?

そのようになれば何も問題はありませんが、実は現実には多くの場合において、希望している結果とは別のものになるものです。例えば健康グッズや健康食品などの新商品が次々と出てくることに疑問を感じたことがありませんか? もし、広告通りの効果効能があるのならもう新商品を出す必要もそれらを買う必要もないと思いませんか? だって、使った人はその悩みが消えているはずなのですから…。

しかし、あなたが想像した健康法はきっと効果があります。似非かもしれませんし、嘘かもしれませんが一応の科学的な説明がされていて何らかの作用を少なからず持っているのですから必ずあなたの体は変化しているのです。 

効果が実感できないのは継続が足りないのでしょうか? そう思う人は続けてみると実感できるかもしれませんが、いつになればそれが分かるのかは未知です。良くなる根拠もなく信じて続けている方もいますがそれはもう宗教と同じですね。その場合、少し体調が上向くと行っている健康法のおかげと思い込みます。 このようなものは大抵の場合、他人から見ると滑稽に映ることが多いのが特徴でしょうか。

あなたの体に合わないのでしょうか? どんなに健康法の効果があなたの症状に合っている説明をしていても大切なのはその原因です。 原因にアプローチできない健康法はどれだけ行っても所詮は一時しのぎにしかなりません。無駄とは言いませんが非常に効率が悪いです。

選んだ健康法が自分にピタリと合って効果が出ているとしましょう。これが、いわゆる対処療法のもので調子の悪い時だけそれを行うなら殆ど害が無いと言えます。 しかし、病の原因に迫っていたり、症状もないのに日常的に継続しているとなると問題です。その健康法の効果がいずれ貴方に必ず害を及ぼします。

効果が高いということは貴方の体に作用する力が強いと言うことです。その強い力を何も考えずに受け続けると必ず、自分の持っている耐久力やキャパシティをオーバーします。 「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉を聞いたことがない人はいないと思いますが、まさにこの通りのことが体に起こるのです。

薬や健康食品に一応の摂取目安量が記載されているのがその説明として一般的でしょうか。これらは体に効くことを前提としている商品なので摂り過ぎで体調を悪くしてもらっては困りますから予防線を張って注意を促しているのです(笑) 運動だって食事だって睡眠だって入浴だってみんな同じです。摂りすぎ、行い過ぎは副作用ではない主作用によって貴方の体に害が及ぼされるのです。

 

つづく…