各論に入る前に…医学的な健康観
医学には健康の定義というものがあります。
西洋医学
Health is a state of complete physical, mental and social wellbeing and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
東洋医学
西洋医学のように力のある大きな団体がないので公式に発表されているものはありませんが概ね以下のようなものです。
中庸であること。
わだかまりが無いこと。
東西ともになんとも抽象的ですが定義なので仕方がないでしょう。
とりあえずなんの事かよくわからない東洋のものですが、「わだかまりがない」とは、東洋医学の基本概念である気血水が滞りなく流れること。 体、精神、心などが晴れやかなこと。といった感じです。
中庸とは『論語』のなかで孔子が「中庸の徳たるや、それ至れるかな」と言ったことから儒教において中心的で最も高度な概念の「徳」とされているもので過不足のない状態のことです。 「誰でも当たり前に持っているがそれを常に保つのが難しいもの」です。
因みに中庸は西洋文化でもアリストテレスの倫理学において「メソテース」という言葉で最上位の概念として登場しています。
「中」は中間。「庸」は平常、恒常、用いるの意味があり、心、体、精神、思考、判断…これらがいかなる時にも常に過不足のない状態にあることを指していると言えます。 なので中庸であることは結果的にわだかまりが起こっていない状態であるということです。
よく言われる「真ん中が良い」とか「中間が良い」とかの意味を含んではいますが、言葉そのままの意味が全てではありません。
では、今後は中庸である為に行える健康になるためのHowtoをつらつらと(笑)
続く…