厚生労働省の調べによると50年前に比べアレルギーをもつとされる人の数は増えているそうです。 現在は国民の3人に1人がなんらかのアレルギーを持っているとか…。
これは、抗菌作用を持つものが身の回りに増えたり、社会環境全体の衛生化が進み、食べ物においても食品添加物などにより衛生的な食べ物が多く存在することにより、幼い頃からに必要十分な免疫を獲得することができなかったからだ。という話があります。
確かに感覚的にも昔は今ほどにアレルギーについての話が問題になることはなかったように思います。現在、アレルゲンと呼ばれるものは現代よりも昔のほうが身の回りに多かったにもかかわらずです。 アレルギーの発生には不明な点も多く、今ある説明は恐らくそうだろうという仮説に過ぎませんが、確かに一定の説得力があるように思います。
しかし、不衛生な環境に身を置けばアレルギーが改善されていくか?といえばそうとも言えません。アレルゲンへの暴露はその頻度や濃度によって強いアレルギーを引き起こすこともあります。 何よりも最悪のアナフィラキシーショックなどを起こすことは避けなければいけないので、不用意に環境を悪化させるのは考えものです。
アレルゲンを排除しても駄目。アレルゲンに塗れても駄目。 結局、環境から受ける効果は時間差をもって体質を変えていくので今すぐにどうこうできるものではないと考えるべきでしょう。 外界からの刺激を適度に受け、適度に防御し、適度に攻撃する。このバランスを崩さないようにすることが大切なのだと言えます。