うん。知っていました。
記事になっていたので改めて紹介です。
上の図は紹介されていた人の免疫の説明です。 アルコールはこれらの働きを抑制します。
粘膜を傷つける。
アルコールは粘膜に張ってある粘液を取り去ってしまいます。 脂や水分を除去してしまうのはアルコール消毒をしたことがある人なら経験的にご存知のはず。 粘膜上に粘液がなくなるとむき出しとなった粘膜は脆く、あかぎれのような傷もできてしまいます。そして、脆弱になった粘膜は簡単にウイルス等の侵入を許します。 長時間ダラダラと飲むと粘膜むき出し?!となり、その時間が長くなるので炎症、感染リスクは上がります。 他にも皮膚や粘膜にいるIGA抗体や常在菌は感染予防の第一線で働く重要なものです。極端に減らすのはよくありません。
ついでに異物を排除しようとする動き(繊毛活動)なども鈍くなるので粘膜は長時間、異物や感染源に曝されます。
食細胞の動きがおかしくなる
アルコールがマクロファージに作用してその貪食作用を低下させます。
ウイルスなどが入ってきたときに異物処理能力が低下すると言うことですね。癌の発生率にも関わるので、あんまり気持ちの良いものではないです。
アルコールは一部のサイトカインの働きも阻害します。サイトカインは情報を伝える大切な役割があり、混乱すると体は正常な免疫反応ができません。さまざまな障害があちこちで起こります。
最終防衛力も落ちる
獲得免疫は異物を解析してそれに対する有効な武器を作り攻撃する手段です。これが効かないとヒトは病に負けて最終的に死にます。
アルコールは異物の情報獲得を邪魔します。不十分な情報や誤った情報で作られる武器は異物に対して効果が無いばかりでなく体の害になることもあります。
とは言え酒は薬
確かに薬です。薬ということは毒です。両面性があるので一概に悪者扱いもできません。 アルコール度数は控えめに。飲酒量も控えめに。できるだけ長く美味しく楽しむために程よい飲み方を見つけてください。
健康な人がお酒で体を壊す。病気になるのは基本的に「酒は悪くない。飲み方が悪いだけ。」です(笑)