治療をしていると「はりは何に刺しているのですか?」といった事をよく聞かれます。

特に「神経に刺しているのですか?」と聞く方がかなり多いですが違います。

神経に当たったら絶対にじっとしてられません。電気が走ったような痛みで勝手に体が勝手に動いたり思わす払いのけたりしてしまうでしょう。

という訳でこの話はウソです。


じゃあ、何に刺しているのかと言うと殆どが筋肉です。 

治療の方針や患部によっては皮下組織や腱や骨なども狙いますが、殆どが筋肉。

何故かと言うとツボが筋肉の割れ目や間に多くあるからです。

鍼灸師は怪しい職業のように思えますが、皆ちゃんと西洋医学的な解剖や生理などを勉強しています。だから太い神経が通っているような危ない場所や痛いと判っている場所に不用意にプスプス刺すような事はしません。必要があるところに必要なだけ刺しましょうと2000年以上も前の鍼灸の教科書にも書かれています。


ついでにちゃんと血管も避けています。なので鍼灸治療では殆ど出血はしません。

どこに刺すか? 何に刺すか? どれくらい刺すか? 

しっかりと理由があって行っていることなのです^^