オックスフォード大学の研究結果が発表したとされる。「せきや風邪の治療には市販薬よりも、はちみつのほうが有効である可能性」https://news.yahoo.co.jp/articles/bfc58f2a1e2be32b4feac50f7904df21264d06ae

これは有り得る話だと思います。 風邪は現代医学で治らない病の代表のようなもので特効薬ができればノーベル賞ものだという話も聞きます。

風邪は抗生剤が効かないウイルスが原因となることが多く、その種類も多様なことが薬ができない一つの要因です。 風邪を引くと起こる咳や痰、体の痛みなどはただの症状であって病気の本体ではないので、いくらそれらを治しても風邪が治るわけがありません。 世にある風邪薬というものは全て風邪の症状を狙ったものですから風邪を治す西洋薬は存在しません。

はちみつは古くから民間療法レベルで使われてきたもので多くの栄養素や抗菌作用、抗ウイルス作用などを持つと言われます。 その中のなんという物質が風邪に効くのか?といった話は研究者に任せておいて、もう少し大きな枠の話をしましょう。

はちみつはなぜ作られるのか?

蜂がはちみつを作るのは蜂全体の保存食や子供の餌として使うためです。 保存食が簡単に腐ってしまっては意味がないし、昆虫と言えど成体より幼体のほうが生存能力が低いでしょうから、種の存続を考えるなら大人は子供を何らかの形で守らなければいけません。
そのために蜂蜜は抗菌作用、抗ウイルス作用などを持ちながら蜂の成長を助けるための栄養素や酵素などを持ち、生存の可能性を高める働きを有していると考えられます。 

当たり前ですが、病気になったとき医療にかかれるのは基本的に人間だけで自然界においては病気はそのまま死に近づくことを意味します。生きている限り、生物は必ず細菌やウイルスなどの他生物と共生、縄張り争いをしているのですから、なんらかの身を守るすべを持つのは当然のことです。 
また、生物の栄養状態はそのまま免疫の強さや生命力に関係してきます。人間の寿命が伸びているのは医療の発達もさることながら、昔に比べて栄養状態が大幅によくなったことが貢献しているとされています。

はちみつは目に見えない細菌などの外敵から身を守り、大きく強く成長するために蜂が選んだ生存作戦なのです。

○○に効くという考え方

はちみつのある特定成分が一部の風邪に効くとしましょう。
しかし、今ここにあるはちみつにその成分が十分に含まれているかはわかりません。これは蜂蜜をつくった蜂が風邪の原因となっている微生物の驚異に晒されていたかどうかで変わるはずです。 確かに蜂蜜そのものに一定の抗ウイルス作用などはあるでしょう。しかし、全てのウイルスに効く万能なものはこの世にないのです。仮に今現在、存在していたとしてもウイルス側が変異、進化してすぐに効かなくしてしまいます。変異したウイルスに今ある蜂蜜は無力なので蜂はまた新たな成分のはちみつを作らなければいけません。 例えば、蜂蜜が新型コロナウイルスに効くのだとしたら、その蜂蜜をつくった蜂達は新型コロナウイルスの驚異に晒されていたから効果のある蜂蜜を作ったのです。 自然界ではこのようなことが繰り返されています。
はちみつが風邪に効くかは風邪を起こしたウイルスと蜂蜜を作った蜂の環境にそのウイルスがいて驚異を与えていたかどうかに左右されます。もしいたのならその蜂が作った蜂蜜は人の風邪にも効いて当然といえます。

人間は自然界からヒントを得て、それを真似て工場で薬を作ります。しかし、それには膨大な時間と手間、費用がかかっています。そうやって作った薬もいずれは効かなくなってしまう可能性があるのです。それを考えれば蜂蜜で治療というのも悪くはないと思えます。

蜂蜜にしろ薬にしろそれ自体が病を治すのではありません。 それらを使った結果、自分自身の体が治すのです。ここを間違えると蜂蜜や薬「だけ」で治ると勘違いする人が出てくるかもしれません。
 
なんにせよできれば罹らないのが一番。日頃から規則正しい生活を行うことが最も有効な風邪の予防法です。

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