実は鍼灸のはりに限ってもいろいろな種類があります。
鍼灸師が普通に使っているのは毫鍼(ごうしん)と呼ばれるもの。 汎用性が高いためによく使われます。
後は刺さないはりであるざん鍼や園鍼は小児鍼で使われています。
これらの名前は「古代九鍼」と呼ばれるものから来ていて以下のような種類があります。
古代九鍼
①ざん鍼・・皮膚表面を擦って刺激。現在の小児はり。
②圓鍼・・刺さらないはり。押したりこすったりする。
③鍉鍼・・ツボをつっつくはり。
④鋒鍼・・血を出すためのはり。
⑤ひ鍼・・現代で言う、外科のメス。切るためのはり。
⑥圓利鍼・・毫鍼より太い。丈夫な鍼。
⑦毫鍼・・今普通に使われているもの。
⑧長鍼・・長さが何十センチもある長いもの。
⑨火鍼・・針先を火で熱して治療に使う。
今では病院でしか行わないような外科処置を昔は鍼で行っていたのでこういった種類のはりがあるんですね。
私も何種類か持っていますが基本的に使うのはやはり毫鍼。
他のはりはよっぽど特殊な治療の場合でないと使わないです^^