うんちの量
甘美な響きのある「うんち」 小学生くらいまでの男の子は何故か好きな子が多いです。 大人に近づくと多くの人は不浄なものとして嫌い、その名も口にしなくなります。
今回の記事はうんちの量が多いほどに特定の病気(心筋梗塞、狭心症などの心臓病、2型糖尿病、肥満、胆石、大腸がん、炎症性腸疾患、痔、便秘など)が少ないというものです。
食物繊維
うんちの嵩増しを行っているのが食物繊維。だから食物繊維をたくさん摂りましょうという内容ですが、確かに日々様々な人を診ていて便通が良い人は健康に良い効果があると思っています。
これは健康維持だけでなく、治療においても同じことで排便コントロールは重要な意味をもっています。
食べた分出てますか?
多くの人はうんちは食べたもののカスが出ていると思っているので、この質問で自分の排便量が少ないことを自覚してもらえます。
実際には…糞便の内容は食物のカスが5%。水分60%。腸内の垢、腸内細菌30~40%程度の割合です。つまり、食べたものの殆どは消化吸収されてしまい出てきません。 それでも一日に数キロ食べたものがほんの数百グラムのうんちになることの意外性は大きく、指導効果?は高いようです。
うんちの量を増やそう
うんちの大半は水分と腸内で出たゴミです。食物繊維は水分を取り込んでうんちの嵩を増やしています。普通うんちの問題は出ているかどうか? つまり、便秘していないか。あとは下痢していないか。が注目されることが多いですが、一番問題になるのは腸内のゴミをどれだけ捨てるかだと考えます。 総量の30~40%程度とはいえ、その働きは重要です。なにせ他に個体のゴミを捨てる場所はないのですから。うんちが汚い主な原因もこのゴミである有機物。それが十分に捨てきれず、体内に残っていると考えたら、いい気分はしないでしょう。
実際に便通を改善させると体調が良くなります。 一度その状態を覚えると便通が悪い日には不快感を覚えるようになり自分自身の体調の変化によく気づくようになります。これが健康長寿の第一歩であることには間違いありません。
うんちを大きく育てて健康になりませんか?