最近、鍼灸師のなり方を良く聞かれます。 やはりメジャーな職業ではないので不思議なのでしょうね^^;


鍼灸師は国家資格なので国に認定された養成学校に行くしかありません。 専門学校や大学などに鍼灸科があるので先ずはそちらに入学します。

最低三年間は勉強しないと受験資格を得られません。

学校での勉強内容は西洋医学的な内容として 解剖学 生理学 病理学 運動学 など。
東洋医学的な内容として 経穴学 東洋医学概論 はりきゅう理論 など。

後は当然、実技です。 鍼を刺したりお灸の練習だけでなく検査法や運動療法なども行います。


卒業して国家試験を受け合格するとめでたく鍼灸師です。

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しかし、本当に大変なのはここから。

学校は免許を取るためのタダの予備校みたいなもんですから、これまでに勉強した知識と技術では患者は治りません。 そのため治療家は皆、独自に勉強したり、師匠についたりして本当に使える知識と技術を身に付けるのです。

これは三年どころでは終わりません。一生勉強し続ける職業です。

次々に新しく出てくる西洋医学の知識や技術。難解な東洋医学の理解と応用。 こういったものを勉強し続け、それを治療に活かして治すことが楽しいと思える人でないと鍼灸師には向かないでしょう。

西洋医も東洋医も自分の知識に囚われて新しい技術や考えを勉強しなくなったらオシマイです。患者にとって不勉強な医者ほど怖いものはありませんから…。