日常生活をおくっていて、さて鍼灸に行こうか?と思い立つ人は恐らくそれほど多くないでしょう。 ある統計では日本国民の5%ほどしか鍼灸を行ったことがないとも言われています。 西洋医学最盛期とも言える現代において鍼灸は代替医療の一つでしかなく、病院に行っても治らない人が整体などを経てそれでも治らないからと渋々来る場所というのが定番かもしれません。大概の人が鍼にもつイメージは痛い。怖いですから。

多くの人の鍼灸の目的は病を治すこと。

現代は医療というと西洋医学を指しますが、鍼灸は昔から行われていた医療の一つです。そのため、当たり前ですが最も大きな目的は病を治すこと。これに尽きます。 特に鍼灸がよく効くイメージとして強いのは腰や膝などの痛みでしょう。これは患者数が多く比較的簡単に治るものが多いため、患者の口コミも広がりやすいということなのでしょう。 確かに鍼灸は「痛み」に対する効果は高いです。が、当然病気はそれだけでは有りません。

具体的な病名を出していくときりがないので行いませんが、昔から大凡、病と呼べるものは湯液(漢方薬)と鍼灸の類での治療が主流でした。自然物を加工して薬効を高め使用する湯液。体に直接刺激を与えて病の治癒を促進する鍼灸。これらの考えは呼び方が異なるだけで西洋にも有りましたが、使い方の根拠となる人体観、人体の生理に関わる考え方が違っていました。 今は東洋もほぼ西洋医学に寄ってしまい同じような扱いとされているのが主流で、その発展形が今ある現代西洋医学とも言えます。古典的な東洋医学の人体観をつかって治そうとするとエビデンスがないなどと叩かれます。むりやり西洋医学に近づいてエビデンスを出そうとすると現代中医学に近くなります。

利権がらみの医学界の勢力争いはどうでもいいですが、その全ての目的は病を治すこと。当然、患者もそれを期待していますよね。

ここまでは誰もが納得する話ではないでしょうか?

②へつづく

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