最近、精神疾患を患われる方が多いようです。

鬱 パニック障害 ADHD 不安障害など呼び名は様々で先天的、後天的なものがありますが、自律神経や神経伝達物質の異常とされることがほとんどです。

 

一昔前はこれらの病を持つ人に根性論や精神論で無茶なことを言われていた時代がありましたが現代は社会的に認知も進んで一定の理解を得られるようになってきました。

しかし、本人の意識はなかなかうまく変革しないようです。

これらを患われてる方は自分の病気を恥ずかしいものと思ったり、ダメなことと思ったりして隠している人もいます。気持ちはわかりますが、病を治すためにはこのような考え方はしないほうが良い結果が生まれます。

 

ちょっと前に「鬱は心のかぜ」といった会社がありました。

その目的は置いておいて、この言葉自体は本当に精神疾患になられた方には良い意味に捉えてほしいです。

 

後天的な精神疾患はだれでも患う可能性のあるものです。

漠然と自分が弱いとか、悪いとかなどと考えることはあまり意味がありません。前向きな解決策がでてきませんから。

強いて言うなら、悪かったのはほとんどの場合、これまでの「生活習慣」です。

 

病気というのはなんでもそうですが、崖を転げ落ちるように罹っていきます。

転がり落ちている最中は必死でブレーキをかけますが、なにをしても効かないことが多く、できることは少ないです。崖の底に着いたときに症状が沈静化して治療が可能になります。

 

しかし、こうなると自分で崖の上に這い上がることは難しいのです。もし自力で登るなら、ものすごい労力を必要とします。

なので医者や治療者、家族や友達、恋人といった人の助けを借りるのです。

 

この時、人に助けを求めることに躊躇いがあるでしょうか?

普通はないと思います。 誰でも事故や怪我、病気で困ったら助けてもらえばいいのです。それくらいの優しさは今の社会にもまだまだ残っていると思います。何ら恥ずかしいことではないはずです。

 

しかし、このような事態になった原因はあるでしょう。

少なくとも崖に近づかなければ落ちることはないのです。 近づいたのは自分の行い。理由はどうあれそれは貴方の責任です。

これがこれまでの生活習慣だと言うことです。

 

人に助けを求めておきながら、生活習慣を正さない人は、崖下で登りたいと思っていてもその努力をしない人です。医療には崖下からヘリコプターで釣り上げるような効果はありません。 その為、すべて他力本願で治る病などこの世にはありません。

医者や薬、治療者が治してくれるなどと思うのは幻想です。

 

我々は治せる道を示し、後押しするだけ。実際には自分の足で登っていくしかないのです。

 

ただし、己が諦めなければ助けてくれる人は必ずいます。