疑似科学

疑似科学をググると…「いかにも科学的であるように見えるが、科学的根拠がなく、実証も反証もできない事柄。例えば、血液型と性格の関係など。」
「科学としての社会的認知のないまま、科学の周辺領域の事象を扱うことの総称。占星術などがその例。周辺科学。」
「表面だけの科学や、誤った科学のことであり、科学的方法に基づいていると誤って考えられたり、あるいは科学的事実だと(間違って)位置付けられた、一連の信念のことである」
などとあります。

鍼灸師という職業の誤解

東洋医学系の鍼灸師をやっていると、様々な疑似科学の信仰者、またはそれを生業としている人に出会い、その勧めを受けることがあります。 どうやら多くの鍼灸師は(特に健康関連の)疑似科学が大好きなんだ。という誤った認識が世間には有るようです。 実際にそういった鍼灸師も居られるでしょうが、それがスタンダードであるとは思わないでいただきたいものです。
東洋医学独特の「気」や「五行」「経絡」などという言葉からこのような印象を持たれるのでしょうが、それは大きな認識不足です。 確かに、東洋医学は概念的、観念的な非科学的な部分が混じってはいますが、そういったモノが流行ったのは昔の話であり江戸時代には非常に実証的な医学へと変化しています。
時代を経て非科学を排除し、効果の再現性を重視した結果、東洋的な科学でもってものを考えるようになったのが現在の東洋医学です。
疑似科学を使った治療や療法は多くの場合、都合の良い科学の断片のみを利用し、東洋医学的、または現代西洋医学的な「真偽の程が怪しい」 「単なる仮説に過ぎない」 「論理破綻している」理由や解説を尤もらしくつけて行われているものがほとんどです。 科学、非科学に関わらず、どんな療法にもプラセボ効果はなどは働くので必ず一定数には効くのですからそれらを否定はしません。 私は行わないだけです。
日本に生まれて、この国に信仰の自由があるように、他人が何を信じて、どのような生き方をしようが私にはどうでも良いので、その人達を悪く言うつもりはありませんが、自分の信じているものを他人に押し付けるような真似は止めていただきたいものです。
最近、少し不愉快な思いをしたので愚痴っぽくなってはしまいますが、ここで宣言しておくのもいいかな?と思い記述しました。
 

鍼灸は「発展途上の科学」

現在では、鍼灸は疑似科学ではなく「発展途上の科学」だと結論されています。現代科学は決して万能ではなく、世界には未だ解明できていない事象が非常に多くあり、鍼灸もその一つだと言うわけです。
とはいえ、これは現代西洋科学から見た評価です。東洋医学には東洋医学の系統だった科学があり、その範疇において本来の効果や意義を発揮します。 同じ科学という言葉を使っていても西洋と東洋では概念が違うので西洋科学的に解明しようとする限り、鍼灸はまだまだ未知の治療法であり続けるのかもしれません。
 
 

ブログランキングに登録中です。よかったらポチってくださいm(_ _)m


健康と医療ランキング
鍼灸治療専門