元気に泳ぐ精子でも妊娠できない原因

これまでは精子は元気に泳いでいればOKという認識だったようですが、元気に泳いでいる精子でも肝心の頭部に入っているDNAが損傷しているものが結構あり、そいつが卵子に到達しても受精、発生しません。 つまりは男性不妊です。

DNAが傷つく原因?

精子頭部の細胞膜が傷つき、そこにビタミンCが入るためと今は考えられているようです。 細胞膜が傷ついて、周囲の体液が細胞内に侵入し、その中のビタミンCが細胞内にある鉄や銅と反応して最強活性酸素であるヒドロキシラジカルを生成。DNAを障害してしまうとのこと。

選別しても70~90%の精子に傷がある

人工授精用に選別した精子でも70~90%はこういったDNAに傷があるものだそうです。人工授精の成功率の低さはこういったことに起因しているのでしょう。 一応、精子を調べれば正常かどうかが分かるようですが、現状では大掛かりすぎて実用的はないようです…。

現段階では精子の細胞膜が傷く原因がハッキリしていないので治療法もなし。現実的には正常な精子がたどり着くよう、運任せにするしかないです。

ここからは考察ですが…

この記事には年齢や健康状態などの精子提供者に関する情報がないですが、これほどまでに大量の精子にDNA破損があるということは、これが一種の正常な状態なのかもしれません。自然流産の確率は10~15%程度。 誕生しても先天的な奇形等を持つものは2~3%。これらにもいろいろな要因があるでしょうが、仮に遺伝子の傷が原因で受精後に起こったものだとしたら防ぎようがありません。 遺伝子に傷があったにも関わらず、死を乗り越えて生まれてきた生命はかなりの幸運だと言えます。 また、昔なら短命だった可能性が高い奇形児ですが、現代は医療の進歩によって多少の奇形なら治せてしまえることがあります。現代に生まれたこともとても幸運です。

基本的に男性も加齢によって精子の質が落ちていきます。最善は男女ともできるだけ若いうちに子作りすることなのでしょうが、今の社会状況ではそうとばかりも言っていられません。 実年齢はどうしようもないですが、生殖機能を妊活時期だけでも一時的に活性化(部分的若返り)が可能になれば随分と妊活の負担が減ります。精子選別技術だけではなく、こういったことも西洋医学には是非期待したいところです。

ちなみに鍼灸でも生殖機能の向上を行いますが、当然、生殖器だけの問題でなく全身の問題と捉えて治療するので生活習慣などの改善は必須です。 妊娠問題が発生してから取り組んでも体内環境の変化にがかかります。できるだけ早期から、健康でいることが大切です。 

妊活問題だけではないですが、若い貴方も貴女も日々、老化に抗うべく健康に気を使いましょう。それが良い人生をおくる最善かつ、最高の方法だと思います。

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