https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200825-00194886/

グリホサート(AMPA)、ネオニコチノイドという農薬、(除草剤、殺虫剤)薬品を対象にした研究で、普段の食事を有機栽培の物に変えたら尿中の該当薬物の排出量が減ったとのこと。

食事を有機食品に切り替えると、グリホサートとAMPAの尿中濃度が、平均してそれぞれ70.93%、76.71%減少。濃度は、子どものほうが大人よりグリホサートで約5倍、AMPAで約2.5~4.5倍高かった。また、大人も子どもも、食事を有機に切り替えた2日後に濃度が大きく低下したが、その後はほとんど変化がなかった。

ネオニコチノイドは有機食品を食べ始めて約1週間後に尿中濃度が半分以下になり、1カ月後には94%減少した。

食事を有機に切り替えると体内の農薬を劇的に減らすことができることを示した研究として報告しています。

ちょっとまって??

確かに体内濃度は減ってはいるでしょうが、この内容では有機食品に農薬排出効果があるとは言えないのでは…??

農薬が体内に入る最大の要因は食事であるのは間違いないでしょう。なので農薬を含んでいない食べ物に変えれば体内の農薬は増えることはありません。そのため、時とともに排出される量も減少して当たり前。ただ、それは有機野菜に排出作用があるのではなく、ただ単に体が解毒しているだけの可能性もあります。

つまり、実験の過程で有機野菜を食べた場合と食べなかった場合を比較して尿中濃度の変化の速さを比較しないと有機野菜の農薬排出作用は証明できません。食べた農薬が全て排出される訳でなく、体内に蓄積もするでしょうし、排出作用があるとするならば、その蓄積したものも合わせて対象にしないと。

この記事の内容は有機野菜を良しとしたい前提に立ったミスリードのような気がします。しかし、有機のものを食べる側は兎も角として、食べない側は野菜そのものを食べないことになるので実験中の食事は貧しくなりそうです(笑)

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