最近、この手の話題がとても目につきます。

様々な治療法が出てきているといっても癌とはやはり未だ不治の病であると言うことなのでしょう。 医療は昔から呪術的、宗教的な側面を持って人を惑わせ、人に期待と畏怖を抱かせます。 科学が発達してもそれは変わらないのでしょうね^^;

散々このブログでも言っているテーマに近い記事ですからとても親近感を覚えます。 癌に限らず、どんな病も簡単には治らないし、簡単に治る病にはそもそも医者など必要ない。 それでも「私に任せれば◯◯は簡単に治りますよ」と嘯いて過大に宣伝する医療者に対して患者ができることは甘い言葉に惑わせれない確かな知識を持つことでしょう。

そして、医者が行うべきことは治せるものは確実に治し、治せないものは勉強をし、創意工夫をしてその患者を済うことです。 特に西洋の医師ではない我々、東洋系の医者は現代の病院や保険治療では治らないものをなんとかするという役割があると思っています。 大きな宣伝費をかけてそれを回収するために大量の患者を集める。その結果、詐欺にも近い形で患者を裏切ると言うのは医療倫理にも経済活動としても本道からは外れているでしょう。

西洋だろうが東洋だろうが確実に治るのはどのような理論であっても解明、理解され手段が確立しているものだけです。そしてそれはとても限定的で少ない。 病気の多く、それ以外のものは如何に努力し、知恵を絞り、工夫するか? 患者を済うにはこのような泥臭い医療を行うしか無いのです。 不治の病だろうが、治りにくい病だろうが、一瞬で治る病だろうが、研究者の成果をのんびり待っている暇なんてありません。患者は今そこにいて苦しんでいるのですから…。

 

※ここで出てくる医者とは医師限定ではありません。西洋、東洋、手技などを問わず医に関わる全ての人達です。