胃がん末期の患者がストーマ(人工肛門)をつけて来ました。

医者自信がストーマの必要な病気になった時、ある程度以上の延命が見込まれなければ装着をためらうという代物です。

末期がんの患者につける必要が本当にあったのか疑問ですが患者自身の意向もあるので私がどうこう言うことではありませんね…。

Created for the National Cancer Institute, http://www.cancer.gov

過去のガンの手術と今回の術前後の管理によって痩せてしまいお腹のシワが増え、何度も開腹しているため術痕部の凹みが大きく上手くストーマが密着しないようです。 術後で体力、精神力が落ちているところに便漏れの心労が加わりなかなか辛そうです。特に寝ている間に漏れると目が覚めて夜中にストーマを付け替えるということも頻繁に行っているようでした。

当然、体力の回復は悪く日常生活も満足に行えなくなっていってます。

命が長引いた事は医学的に有意義ではありますがその人の人生にとって有意義とは限りません。 

こういった患者を診ていると、自分がもし同じ立場になった場合、どういう選択をすべきなのかを考えさせられますね…。