グリンパとかいう冗談みたいな名前がついていますがれっきとした正式名称です(笑)

脳の洗浄システムのことで、原動力になっているグリア細胞から名付けたのだそうです。 

脳も生きているので細胞が働くと老廃物が生じます。これを脳から追い出すための仕組があるはず…。と考えられてきて見つかったものです。

脳には血液脳関門という仕組みが有り、血液から直接細胞に栄養が入りません。同時に、発生した老廃物も血液に直接戻らないのです。血液と脳細胞の中継をしているのが脳脊髄液(リンパ液)。脳脊髄液に出るときには血管からの圧力がありますが、戻るときには何らかの圧力をかけて他へ押し流す必要があります。 この圧力をかけてリンパの循環に載せて脳から排出する仕組みがグリンパティックシステムと言うわけです。

 

この働きは睡眠中にグリア細胞が縮むことによって起こるとされています。つまり、寝ている時に脳の老廃物は捨てられているわけです。 この働きが上手く行かないと起こる可能性が高まると思われているのが痴呆やアルツハイマー病などの脳の病。その他にもきっと深く関わっています。鬱などの精神疾患、パーキンソン等の脳内ホルモン系の病など考えれば疑わしいものが多いですね。 寝不足は脳の老化や機能異常を起こす元になる可能性が高いです。

そういえば、診ているパーキンソンの患者さんは寝不足すると翌日は必ずと行っていいほど体調が悪いです。 鍼灸治療にも役立つ話です!

けど、今回確認できたのはマウスだけ。人間ではまだ未確認。けど十分同じ機構があると思えますよね。

最近なんだか眠りネタばかりです(´・ω・`)