「アルコールはDNAを損傷し、癌のもとになる」という記事です。

 

ケンブリッジ大学の教授がネイチャーに載せたらしいので信頼性としては高そうです。といってもアルコールに害があることはずいぶん前からの常識ですけどねw

飲用アルコールであるエタノール その代謝物質であるアセトアルデヒド この両方にDNAの損傷作用があるとのことなので、もうお酒そのものが毒だと言っているのと同じです。

 

では、お酒は飲まないほうが良いのか?

酒は百薬の長と呼ばれて昔から親しまれてきましたが、実際に日常的に飲んでいるから健康になるという根拠は特になさそうです。 お酒を全く飲まない人よりは若干長生きすると言うデータもありますが、健康に長生きか?といえばこれは分からないといったところでしょう。

ただ、DNAを破壊する=悪だ。と決めつけるのもおかしな話です。 生き物の体は健康な状態で破壊と再生を繰り返していますし、それが当たり前です。 なので恐らくはDNAを破壊するという作用も使い方によっては有用なはずです。 

お酒に関する研究の殆どは正常細胞に対してのもので、病気の状態に対して研究したものは殆どみたことがありません。 お酒は嗜好品というのが殆どの人の認識でしょうから病んでいる状態で酒を飲むなんて不謹慎だ。という風潮もあるかと思いますが、風邪を引いた時に飲む卵酒などは民間薬的な意味も持っていますし、結局は使いようではないかと思うのです。

例えば、感染病で発熱したりする状態で 体内に代謝物としてのゴミ細胞が大量にできた時にそれを破壊する。 自力でそれらの細胞を処理できないような状態の時に免疫や肝機能を覚醒させる。などの使い方があっても良いはずです。

 

正しいお酒の飲み方?

そう考えると「酒は百薬の長」という言葉は健康なときの保険薬としての働きよりも病んでから飲む「薬」本来としての働きに期待されているのかも?!  一般的にお酒は健康な時に飲むもので、病に罹ると禁酒しなければいけないという常識は誤って伝えられているのかもしれない…。 などとも思います。

何にしても用法用量を守って! というのはお酒であってもお薬も全く同じでしょう。 健康状態でも病気になっていてもお酒を浴びるように飲んでいては、これはもう間違いなく不健康。病気も悪化しますからねw

 

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