科学的な治療?!

今は医の世界にも現代科学が当然のように入り込んでいて、科学的な根拠を持つもののみが良しとされる時代です。 科学的根拠 evidence(エビデンス)と呼ばれる言葉が出てきてから一層その風潮が広まったように思います。

 

特に最近は、理解度の高い人が低い人に対して都合の良いところだけを用いて医療やサプリメントなどを売って利益につなげたり、自分の意見をさも正当なことのように通したりと都合よく使われているように思えます。 

国がエセ科学だと発表した水素水しかり、飲むグルコサミンしかりです。 明らかな嘘や仮説。怪しいと思えることでもよくわかない人に生理学的、科学的な専門の言葉を使い、「効きそう」と思い込ませる悪徳な手法が蔓延しています。

 

これは西洋医学の現場でも同じようなことがあります。

例えば、「○○という薬は胃ガンの60%の人に効果があります。」

といった効果をうたう言葉は多いです。さも科学的なように聞こえますが実際はどうなのでしょうか?

 

そもそも科学とは…。

定量性     測定、数値化できること。

再現性     同じ条件なら同じ結果になること。

論理的整合性  根拠、理論、結果それぞれに矛盾がないこと。

統計的優位性  適切な方法で統計を取ったときに違いが出ること。

といったもので表され、それぞれが関連しています。 難しい感じがしますが、要するに「何らかの測定できる形で起こる変化がある程度、狙って起こせること。」ってことです(笑)

 

とりあえず、再現性と統計的優位性の2つを比べて考えると矛盾があります。

本当に科学的に解明されているなら同一条件で同一の行為を行えば結果は同一にならないとおかしいのですが、実際には自然科学である医療で完全な同一条件を作り出すことができないから、統計を使って後付で科学的という意味に曖昧さを持たせているのです。 試験管の中なら同一条件を作りやすいので良い結果が得られますが、実際にマウス実験や人で治験してみるとロクな結果にならないのはこのせいです。試験管の中と動物実験の中、人体の中ではそれぞれ条件が違いすぎるんですね。

 

サプリメント、薬などを初め科学全般に多いのは論理的整合性のマジック。

つじつまの合う一部分だけを使って説明し、さも全体が解っているように錯覚させます。 つじつまの合わない部分や分かっていないところは無視です。 仮説段階の理論を用いて説明していることもあります。 科学的手法を用いた非科学ですね。

 

サプリメント、薬だけでなく様々な指標や調査結果などにすごく多い統計のマジック。

統計を取る時や発表する時にさまざまなゴマカシや狙った結果になりやすいような条件を設定します。また、相手に勘違いさせるような表現や記述を行います。 これらのミスは意識的、無意識的の両方で起きますが、メディアの健康情報、サプリメント販売、製薬会社などは意図的に行っているフシがあります。

現代科学の曖昧さにつけ込んで相手に優良誤認させようとするものです。当然、出された統計結果に科学的な信用は置けません。

 

 

さて、先の「○○という薬は胃ガンの60%の人に効果があります。」というものは科学的であると思いますか?

実際は、この言葉だけでは判断はつきません。何を根拠にどういった条件の実験をしてそう言っているのか?それを聞き、それらに科学的矛盾はないのか?などを検証しないと分からないのです。

こんなことをいちいち調べる人は普通いませんから、科学的っぽい言葉や表現に皆ころっと騙されるのです(笑)

 

病を持つ人は基本的には医者を信用しますから、医に関わる人やモノを売る人は少なくとも意図的に患者を騙すような行為は避けて欲しいものです。

 

以上から見えてきた現代科学的医学の弱点。

実質的に条件を揃えることができない。その為、狙った効果が出しにくく評価しにくい。

条件、定義が細かくてゴマカシが非常に行いやすい。

新しい言葉や定義がどんどん生まれて知識のない人に理解が難しい。

倫理的に人体実験ができない。

矛盾のない理論を求めておきながら、実は矛盾だらけ。

なにしろ現代科学的に解っていない事が多すぎます。その中で矛盾のない理論を展開するので仮説の域を出ないものが非常に多い。

 

科学は生物のみに限っても、まともに解明できているとは言えません。なので当然、私も知らないこと、解らないことがいっぱいです。だからこそ、生涯勉強しないとダメだと思っています。知らないことを新たに知っていくという勉強が楽しいです(笑)

 

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