新型栄養失調?

みんな新型栄養失調?

昔の絶対的カロリー不足の栄養失調とは違い、新型は特定の栄養成分が足りない人を指すようです。
その主な原因は、食品の栄養低下。 加工食品の増加などによる摂取栄養素のアンバランス。または不足。
加工食品には有用な栄養成分があまり入っていない。というのはよく聞く話ですが、野菜も60年前から見て、ビタミン類が5分の1や6分の1にまで減少しているとのことで、十分に食べているつもりでも知らず知らずのうちに新型栄養失調になっているというわけです。 なんと現代人のほぼ100%がこの新型栄養失調なのだとか。
この問題の話題に上るのは主にビタミンとミネラル。 現代人は糖質と脂質は十分すぎるほどに摂っているので問題視されていません。
 

この話は本当か?

栄養失調という名が付いていますが、実質的には摂取栄養素の偏りの話です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維。いわゆる現代人が不足しがちという栄養素が脂質、糖質に比べて少ないのが問題で、これにより様々な体調不良が出るのは事実です。 しかし、なんでもかんでも「栄養が足りない」せいにするのは如何なものかとも思います。
確かに60年前に比べて現代の食品には栄養素が少ないでしょう。しかし、そのかわりに当時より量と種類を多く食べています。 科学の進歩によって栄養強化された食品も多くあります。 このような環境で栄養が偏るのはどう考えても個人の嗜好による偏食が一番の問題のように思います。
 

自然栄養素と人工栄養素

科学の力が作り出した栄養素は体に悪いという論調はよく出てきます。 しかし、同じ物質ならば自然界で作られようが、化学的に工場で作られようが全く同じです。 差が大きいのは自然物には雑物が多く、人工物は極めて純度が高いということです。 自然物に入っている雑物は目的以外のミネラルだったりすることが多いので栄養が高いと言えばそのとおりでしょうが、それは対象とする特定の物資に限っての話をすればタダの異物なのです。 互いの論点がずれているので大抵の場合、どちらが良いのか?という議論は歩み寄りのないまま話が進みますね(笑)
実際に食べる事を考えると、不純物が多いものは味がまろやかだったり、深みや旨味があったりします。 工業品として作られた純粋なものは味が鋭く感じます。 当然、鋭い味のものはそれをぼやかす為に他の何かと組み合わせる必要があり、大抵その相手も人工物なので尖った味どうしがぶつかり合ってしまいます。 結果、全体の味も味が鋭く、濃くなりがちとなります。
味の好みは個人差が大きいのでなんとも言えませんが、人工物で作った味に慣れた人は鋭く、濃い味でないと美味いと感じないでしょう。 逆に、まろやかで自然な旨味を分かる人にとってはその味はタダの刺激ですから、不味いと感じます。
 

昔の野菜は美味かった?

さて、これも味の話なので答えはありません。
しかし、昔の野菜は味が濃く、野菜毎の個性が強かったと言えます。 これは野菜のアクが強かった証です。 なので、人参やピーマンなどアクが特に強い野菜は嫌いな子供が多くいました。  それではイケナイ(売れない)ということでアクを少なくして匂いも味もまろやかなものに品種改良していったのです。 結果、野菜の個性は低下していき、個性を作っていたアク(栄養成分)は減少しました。
しかし、それでも多くの人が食べやすい野菜を作ることが昔の野菜を作ることよりもメリットが大きかった訳です。 現在出回る野菜や果物は当然のこと、牛や豚などの食肉もより美味しく、より柔らかく、より大きく、生産性を高め、味を美味しくし、付加価値をつけていった結果、なんらかの歪は出てくるのです。
個性の強い食材は料理法を工夫しないと美味しくありません。 現在の淡泊な野菜は調味料で味をつけないとパンチがありません。 結局は好みの問題。 昔のものが良いというのは思い出の美化。または、ないものねだりに近いとも取れます。
 

ちゃんと食べてる現代日本人に栄養の不足はあるのか?

偏食する人には絶対にあります。
何でも食べる人にはありません。
これが答えだと思います。
何も考えずに好きなものを好きなだけ食べるとカロリー過多、ミネラルやビタミン不足というのは十分に起こりえます。 それでも特定の栄養素を全く取れていないなんてのはかなり極端な場合です。 それほど、現代の食生活は豊かなものです。 だって、果物を全然食べない人達が居たとして、その人達がすべて必ず痙攣している訳ではないでしょう? ということは、痙攣しない人は、意識していなくても、どこかしら、なにかから、ちゃんとカリウムを摂っているのです。
 
新型栄養失調。 ありえない話ではないですが、なんでも栄養素が足りないせいにするのは少々、暴論のような気がしますね(笑)
 
 
 

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