今年もインフルエンザのワクチン摂取の時期がやってきましたが製造が追いつかずに少々不足ぎみのようでちょっとしたニュースになっていました。

さて、貴方はインフルエンザの予防接種を受けますか? 受けませんか?

ナチュラリストの方やホリスティック医学、代替医療が好きな方などはインフルエンザワクチンについて懐疑的で反対意見を持つことも多いと思います。 実際、ネットで少し調べてみても沢山インフルエンザワクチンの害についての記事が出てきます。 しかし、インフルエンザワクチンの有効性について調べたことはあるでしょうか? これもネットで検索すると「有効だ」とする意見が沢山出てきます。 果たしてどちらを信じればよいのでしょうか?

 

インフルエンザワクチンの開発は1945年が初。その後のパンデミックはH2N2亜型ウイルスによる1957年のアジア風邪、H3N2亜型による1968年の香港風邪があります。これらはどちらも鳥由来のインフルエンザ。つまりはA型です。 21世紀になってからは2009年~2010年に新型インフルエンザの世界的流行、やはりA型であるH1N1亜型インフルエンザとして世界的に流行しています。

A型はヒト、ウマ、トリ、ブタなどに感染してその経路が幅広いために大流行しやすいですが、C型はヒトとブタのみ。B型はヒトとアシカ亜目にしか感染しません。ブタやアザラシやセイウチなんて人のいる所にウロウロしていませんからなかなか拡大しないのです。

ワクチンができてるのに大流行しているやんけ!と思う方も居られるかもしれませんが、インフルエンザワクチンと言う名前がついていてもインフルエンザの万能予防薬ではありません。ワクチンはインフルエンザの型とワクチンの型が適合して初めて効きます。 ウイルスというものはすごい速さで自信を変化させています。鳥や豚の体内で新たな体の造りを持った新種に生まれ変わっていきます。 これが亜型です。 こうなるとこれまでのワクチンは十分に効かない可能性が出てきます。 2009年の新型インフルエンザウイルスが発生したというニュースはまだ記憶に新しいものですがこの時には効くワクチンも治療薬もなく、感染した人とその周囲の人はかなりの危機感を覚えたはずです。インフルエンザは最悪の場合、死に至る病ですから。

当然ですが新型インフルエンザに対する適合ワクチンも薬もウイルスの進化に対して後手となります。 さらなる新型インフルエンザはこれからも必ず発生します。 ウイルスは薬に対する耐性を持つのも早いのでこれまでの抗ウイルス薬が効かない種もすぐにでてくるでしょう。 

 

このような話になっていくとワクチンの摂取はやはり意味が無いのか?と思われるかもしれません。 しかし、型さえあっていれば人為的に強化した免疫で発症を予防できるというのもまた事実です。 実際に過去の統計としてインフルエンザ予防接種を受けないで良くした年には大流行。再開した年には感染者の大幅減少。という結果もあります。これはエビデンスとしてこれ以上のない説得力をもつと言えます。 ただ、ウイルスと免疫抗体の型が合えば効き、違えば効かないというのは接種していないで自己抗体を持っている人でも同じです。免疫の効く仕組みを理解している者にとっては条件が合うかどうかが判断材料として大切なのです。そして条件さえ合えば効かない方がおかしいのです。 摂取した人の年齢や状態にもよりますがインフルエンザワクチンの有効率は概ね、60~80%程度と言われますがこれは100名のうちの60~80人は感染を防げたということではありません。 例えば、40人ごとのグループが2つあり、ワクチン摂取と不摂取のグループで分けた時、摂取しなかったグループが10人発症したとして摂取したグループが2~4人しか発症しなかったという指標です。 どちらも一定数、発症するのでインフルエンザワクチンとは完全に防ぐためのものではないということを覚えておかないと接種に対してYesかNoかの両極端な意見しか出てきません。 対象人数が少ないので効果はたったこれだけ?とも思いますが、何万人、何十万人の中でとなるとかなりの数が感染しないことになります。 感染した人が少ないということは他人に感染させる可能性が低いということでもあり、パンデミックの予防にはかなり重要なのです。 

 

ワクチンの害が気になるという方もいるでしょう。 如何に毒性をなくしていると言っても病原体の一部を体内に入れるのはイメージ的によくありません。 ワクチンの製造過程でもアレルギー物質が使われていたり、ワクチンの摂取によってギランバレー症候群になったりと確かに色々と問題のあったことも事実です。 しかし、近年はワクチンの製造法も随分と改善され、過去にあった副作用の解明も進み心配は随分と減りました。 予防接種によるインフルエンザに対する免疫強化の期間は半年ほどとされます。 その期間は体が持つ自然の免疫反応が低下するとの研究もあります。何故こうなるのか?の理由は触れられていないので不明ですが、生物の免疫は強い病原体に晒された時、その他の病原体に対しての反応が十分できないのかもしれません。

また、ワクチンが発症後の重症化を予防するとも言われ厚生労働省のHPにも載っていますが、この話もきちんとした研究結果があるわけでなく医師の感覚による一つの意見でしか無いようです。

 

結局、受けるべきか?受けないほうが良いのか?

型さえ合っていれば一定の効果は有ると言えますから命にかかわる病である以上、体力的に弱い子供や高齢者、多数の人間と関わる方は、受けておいたほうが無難です。 但し、受けたからと言って全く安心できないので手洗い、うがい、マスク、人に近づかないなどの自己防衛は行うべきです。

若くて体力のある人、あまり人と合わない人は自己責任において受けなくても良いかもしれません。受けないと約2.5倍ほどインフルエンザに罹患する率が高くなると言われますが、もし感染しても自身の免疫によって得られる抗体はワクチンで作ったものより質がよいとも言われます。今後の為に罹っておくのも悪くないかもしれません。但し他人に感染させないように気をつけてください。 発症したら必ず自宅待機です。

 

実際のところ、ワクチンの有効性を否定するものにも、摂取を推奨するものにもそれなりの言い分がありますが完璧な理論ではありません。要するに「完全にわかっていない」からどちらも断定するための材料が足りないのです。 現段階ではご自身の立場や体調、考え方で自己責任において決めてくださいとしか言えません。 

貴方はどうしますか?(´・ω・`)