このブログの症例報告では私がこれまでに診てきた患者さんの症例について色々と書き連ねて行きたいと思います。 もちろん、本人の特定は出来ないような内容でお送りしますので抽象的になる部分もあると思いますが、同じような症状にお悩みの方の一助になれば嬉しく思います。

 

お酒好きの患者さんですが、健康維持、体調改善に向けて治療を行っています。

明らかにお酒が体調不良の原因だと思えるのですが、本人はまったく止める気がないとのこと。

…。

医療者としてはなんとしても禁酒させて健康体に!!と思うことが正しいのかもしれませんが、実は私はこのようなものもアリだと思っています。 健康な人生は誰もが願うことではあります。しかし、自分の人生の使い方くらい自分で決定するのが当たり前でしょう。 身体を壊しながら楽しんでスポーツしている人。 大切な家族のために働いている人。 お酒が生きがいとなり止めたくない人。 こういった人たちからその人の人生にとって大切なものをただ奪うのは野暮というものです。 

健康を望む目的がただ、その場の苦しみを何とかするため。長生きするためだけとは限りません。お酒やスポーツ。何気ない日常生活など、その人にとって大切なものを護るため。行うために健康維持をすることも大きな意味が有ると思っています。 他人から見たら何の価値の無いものでも、身体に悪いことでもその人にとって大きな価値が有るのならば医療の役割は少しでも長く、最高のパフォーマンスでその楽しみを行えるよう、本人の望みを叶え続ける手伝いをすることです。

太く短い人生だって良いじゃありませんか。本人がそれを望むのならば他人がどうこういうことではありません。 しかし、長くお酒を楽しめるようにある程度の節制はしてもらうように指導しますけれど。(笑)

 

このような場合、身体を完治させることは難しいでしょう。結果、治せなかった場合に医療の敗北ととる方もいると思います。 しかし、負け戦でもその戦には価値があると思います。 医療者だからと言ってその人の生きがいを奪う権利はありません。 健康第一。 確かにこれは間違いではないですが、人生をかけて、命を燃やして好きなことをする。これも人間にしかできない大切な意味を持つでしょう。 第三者からみればバカバカしい行為でも本人の意志が最優先される。 このようなことは医療の本質である、「病気ではなく人を診る」というものに繋がると思っています。

あたり前のことなんでしょうが、ただ治すことだけに囚われている人種の人は忘れがちなことかもしれません…。

 

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