このブログの症例報告では私がこれまでに診てきた患者さんの症例について色々と書き連ねて行きたいと思います。 もちろん、本人の特定は出来ないような内容でお送りしますので抽象的になる部分もあると思いますが、同じような症状にお悩みの方の一助になれば嬉しく思います。

 

 

9月9日。

右手の小指を強打しました。

約三週間後 9月30日

小指の先が伸びないことに気づきました。

骨折かもしれません。なので固定。

 

さらに一週間後 10月7日

全くくっついている気がしません。 固定期間が一週間なのは短すぎるので試しにもう一週間延長します。

 

どうも、右小指DIP関節(遠位指節間関節)骨折の可能性が高いです。指の一番先にある関節を動かす筋肉がくっついている場所で骨か骨と筋肉のつなぎ目あたりで剥がれるように骨折したのでしょう。

この骨折によって筋肉で引っ張って動かしていた指のさきっぽの関節が曲がったまま伸ばせなくなります。この病名をマレットフィンガー(槌指)といいます。 マレットフィンガーには靭帯が断裂したり伸びて起こるタイプもありますが症状からして多分、今回のケースは骨折タイプ…。

このあたりの部位の骨折治癒にかかる固定期間は2~3週間だそうです。といっても、骨折した後すぐに固定しての話です。 怪我も病気も同じですが発生した直後が最も再生治癒しようとする力が強く、時間が経つに従って治らなくなります。 今回の場合、固定開始まで3週間経っていますので今更固定しても先ずくっつかないと思われます。

それでも、もしかして!という期待を込めて、もう暫く固定を継続します。 

因みに、くっつかなかった場合は、手術で骨折部を留めてしまうという方法しかありません。 手術しなければ一生指は伸びませんから元通りに完治しないということです。

 

今回だけ、どうしてこんなに詳しく書いているのかというと、それは私自身の指だからです(笑)  受傷後すぐに病院にでも行き、きちんと固定すればマレットフィンガーにならなかった可能性が高いのですが、怪我を甘く見て放おっておいたせいで一生治らない右子指の先が伸びない病気になりました。 「指くらい大したことないよ」と思われる方がいるかもしれませんが、今後、もしかすると慢性的な痛みにも悩まされるかもしれません。 それに本質的なことは壊れたのが指だからどうだということではなく、後悔先に立たずだと言うことです。 まさしく身をもって伝えたい教訓です。 どんな病気も怪我も早期発見早期治療が大切です。病やその症状が小さな芽のうちに摘み取りましょう!それが間違いなく良い方法で後悔しません。 皆さんも気をつけてくださいね(´・ω・`)